エレベーターのボタンや到着灯などを製造している島田電機製作所の公式Twitterが、子どもたちから絶大な人気を誇り、みんな押してしまうというボタンを紹介しています。これ、押してもいいんでしょうか……?

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 「例外なく嬉々として押してくれます!」と紹介された写真には、「絶対に!押すな」と書かれたボタンが写っていました。押すなと言われると押したくなってしまうのは、人間のサガでしょうか……。

 島田電機製作所では2018年ごろから、地域交流と、ユーザーとの交流をかねた工場見学を月に数回のペースで開催しています。「工場のぞきみ見学会」と題された工場見学は好評で、2022年6月まで見学の予約枠が埋まっている状態なんだとか。

 島田電機製作所の担当者に、工場見学についてうかがってみると「弊社はBtoB企業であるため、実際に弊社の製品を利用するエンドユーザーの声を聴く機会はなかなかありません。工場見学では、そんなお客様から暖かいお声やモノづくりに対する驚きの感想を頂けるので、社員の自信にもなり、エンゲージメントが高まるきっかけにもなっています」とのこと。普段は利用者と直接交流する機会がない事から、貴重な場となっているそうです。

 そんな工場見学コースに2020年の夏、新たに加わったのが「1000のボタン」コーナー。壁面いっぱいにボタンが並び、自由に押してみることができます。

 楽しみ方はいろいろ。制限時間内に出来るだけ多くのエレベーターのボタンを押す「1000のボタン早押しチャレンジ」や、指定されたボタンを1000のボタンの中から見つける「ボタンちゃんクイズ」などのゲームのほか、純粋に興味をそそられたボタンを押して回ることもできます。

 今回の「絶対に!押すな」はその中の一つとして用意されているもの。なお、担当者の話によると「1000のボタン」コーナーにあるボタンの多くは、元からある実際の“商品”。しかし、折角コーナーを作るならば「何かお客様に楽しんでいただけるようなボタンを取りつけたい」という思いで、この「絶対に!押すなボタン」が新たに作られたんだそうです。

 ちなみに子ども達からは「押したらどうなるの!?」などの反応があるそうです。また、恐る恐るボタンを押したり、げらげら笑いながらボタンを押したりと、子どもによって押し方もさまざまとのことでした。ここの「絶対に!押すな」ボタンは押してもかまいませんが、ほかの場所にある「押してはいけないボタン」をおすと、大変なことになってしまうことがあるので、くれぐれも気をつけてくださいね。

<記事化協力>
島田電機製作所公式Twitter(@shimax_hachioji)

(佐藤圭亮)

ほとんどの子どもたちが押してしまうボタンとは?