タブレット・ゲームをする子供

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、外出を控えて自宅で過ごす時間が増えた昨今。また学校が休校になったことで、子供たちがオンラインゲームやライブ配信アプリに没頭し、課金額が膨れ上がるケースが急増しており、国民生活センターは注意を呼びかけている。


■相談件数は約3倍に

全国の消費生活センターなどに寄せられた、オンラインゲームに関する小・中・高校生のトラブル相談件数は、2016年度は1,171件。2020年度には3,723件と急増し、過去最高を更新し続けている。

今年5月には小学生2人が家族で共有しているタブレット端末を使って、オンラインゲームで150万円以上使っていたことが判明した。


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■決済メールをゴミ箱に移動

タブレット端末には親が2枚のクレジットカード番号を登録していたことで、息子2人が勝手に課金していた。

クレジットカード会社からの決済メールがタブレットに届いていたが、子供たちが「ゴミ箱」のフォルダーに入れてしまったため、両親が気づかずに被害額が膨らんだ。

■中学生が約70万円投げ銭

昨年5月には南関東在住の40代男性から、中学生の娘がライブ配信アプリを使用し、配信者に約20万円の「投げ銭」をしていたとの相談が入った。新型コロナでの休校期間中に母親のスマートフォンを使っていたという。

今年5月にも南関東在住の30代女性から、中学生の息子が約70万円の投げ銭をしてしまったとの報告が入るなど、同様の相談が相次いでいる。


■返金には応じてもらえない

国民生活センターの担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「子供が親のクレジットカードを使って決済した場合、親が承諾したと判断され返金には応じてもらえない可能性が高い」と話す。

そのため、保護者のスマートフォンなどをそのまま子供に渡さない、保護者のアカウントでログインさせない、決済用のパスワードを必ず設定するなどの対策が必要だとしている。

コロナ禍「ゲーム課金や投げ銭トラブル」急増 小学生が150万円以上使った例も