衆議院議員選挙の際は、同時に「最高裁判所裁判官国民審査」が実施されます。今回の国民審査の対象となる最高裁裁判官は11人です。

最高裁判所裁判官 国民審査とは?

 「最高裁判所裁判官国民審査」とは、最高裁判所裁判官を罷免するかどうかを国民が判断する制度です。審査は、最高裁裁判官に就任してから初めての衆議院選挙の投票日に実施され、今回該当するのは最高裁裁判官15人のうち、2017年10月国民審査以降に任命された11人です。一度審査された裁判官は以後、10年間審査がなく、10年を経過した次の衆議院選挙で再度、審査されることになります。

 「国民審査」の方法は、選挙の投票と同じ方式で、投票所で専用の用紙を受け取り、投票記載台で判断を記入します。その際、大切なのが、罷免を求める裁判官のみに「×」を記入し、罷免を求めなければ「何も書かない」ということです。記入欄に「○」やその他の文字・記号などを書くと、その投票はすべて無効になってしまうので気をつけてください。罷免する裁判官への「×」だけが有効です。

国民審査 投票用紙の例

 裁判官は、有効投票の過半数から罷免を求められたら、憲法79条に基づき罷免されます(憲法79条)。罷免された裁判官は以後、5年間は最高裁裁判官になることはできません。なお、これまで国民審査で罷免された裁判官は出ていません。

審査対象の裁判官

[審査公報]

深山 卓也みやま たくや
生年月日:1954(昭和29)年9月2日
東京大学法学部卒。東京地裁、函館地家裁、公害等調整委員会事務局、那覇地家裁に勤務。法務省大臣官房司法法制部長、法務省民事局長、さいたま地裁所長、東京高裁長官などを歴任
任命日:2018(平成30)年1月9日
出身分野:判事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年2019年2018年
岡 正晶おか まさあき
生年月日:1956(昭和31)年2月2日
東京大学法学部卒。東京大学法科大学院講師、事業再生研究機構代表理事、日本弁護士連合会副会長、第一東京弁護士会会長、住友生命保険相互会社社外取締役三井住友銀行社外取締役などを歴任
任命日:2021(令和3)年9月3日
出身分野:弁護士
最高裁において関与した主要な裁判と判断
宇賀 克也うが かつや
生年月日:1955(昭和30)年7月21日
東京大学法学部卒。東京大学法学部助教授ハーバード大学ロースクール客員教授、東京大学大学院法学政治学研究科教授、放送大学大学院主任講師兼客員教授、東京大学公共政策大学院教授などを歴任
任命日:2019(平成31)年3月20日
出身分野:大学院教授
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年2019年
堺 徹さかい とおる
生年月日:1958(昭和33)年7月17日
東京大学法学部卒。札幌、札幌地検室蘭支部、大阪、大津地検に勤務。東京地検公安部長、東京地検特別捜査部長、福島地検検事正、東京高検次席検事、仙台高検検事長、東京高検検事長などを歴任
任命日:2021(令和3)年9月3日
出身分野:検事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
林 道晴はやし みちはる
生年月日:1957(昭和32)年8月31日
東京大学法学部卒。東京地裁、最高裁民事局、厚生省年金局企業年金課、札幌地家裁に勤務。最高裁民事局長兼行政局長、静岡地裁所長、最高裁首席調査官、東京高裁長官などを歴任
任命日:2019(令和元)年9月2日
出身分野:判事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年
岡村 和美おかむら かずみ
生年月日:1957(昭和32)年12月23日
早稲田大学法学部卒、ハーバード・ロー・スクール修了。米国ニューヨーク弁護士登録、外資系金融機関勤務、東京地検検事、法務省大臣官房参事官、最高検検事、法務省人権擁護局長、消費者庁長官などを歴任
任命日:2019(令和元)年10月2日
出身分野:弁護士・検事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年2019年
三浦 守みうら まもる
生年月日:1956(昭和31)年10月23日
東京大学法学部卒。東京、宇都宮、福岡、名古屋各地検、長野地検上田支部、法務省刑事局等に勤務。法務省矯正局長、最高検監察指導部長、最高検公判部長、大阪高検検事長などを歴任
任命日:2018(平成30)年2月26日
出身分野:検事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年2019年2018年
草野 耕一くさの こういち
生年月日:1955(昭和30)年3月22日
東京大学法学部卒、ハーバード大学修士。西村あさひ法律事務所代表パートナー東京大学大学院法学政治学研究科客員教授、慶應義塾大学大学院法務研究科教授、ハーバード大学法科大学院客員教授などを歴任
任命日:2019(平成31)年2月13日
出身分野:弁護士
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年2020年2019年
渡邉 惠理子たなべ えりこ
生年月日:1958(昭和33)年12月27日
東北大学法学部卒、ワシントン州立大学ロースクール修了。慶應義塾大学法科大学院教授、日本放送協会経営委員会委員・監査委員、司法試験考査委員(経済法)、お茶の水女子大学監事などを歴任
任命日:2021(令和3)年7月16日
出身分野:弁護士
最高裁において関与した主要な裁判と判断
安浪 亮介やすなりょうすけ
生年月日:1957(昭和32)年4月19日
東京大学法学部卒。東京地裁、広島地裁、最高裁行政局、最高裁広報課兼秘書課、神戸地裁において勤務。東京高裁事務局長、最高裁人事局長、静岡地裁所長、東京地裁所長、大阪高裁長官などを歴任
任命日:2021(令和3)年7月16日
出身分野:判事
最高裁において関与した主要な裁判と判断
長嶺 安政ながみね やすまさ
生年月日:1954(昭和29)年4月16日
東京大学教養学部卒。外務省入省、在連合王国大使館公使、国際法局審議官、国際法局長、在オランダ国特命全権大使、外務審議官(経済)、在大韓民国特命全権大使、在英国特命全権大使などを歴任
任命日:2021(令和3)年2月8日
出身分野:外務省
最高裁において関与した主要な裁判と判断
2021年