子どもが使う鉛筆や消しゴム、ノートといった文房具類。気がつくとどんどん増えていき、収納に困っているという家庭も多いと思います。
整理収納アドバイザーの岩佐弥生さんは、プロに視点で文房具を仕分けし、まず「普段使い」と「ストック」に分け、普段使いは、①置き場と決める、②出し入れしやすい、③持ち運びしやすい、の3つのポイントを押さえた収納で、この問題を解決しています。
さっそく、岩佐さんが実践している収納整理法と、子どもの文房具収納に便利なおすすめのアイテムを教えてもらいました。このアイデアを取り入れれば、子どもが自分で片づけられるようになり、家事の軽減につながりますよ!
増える文房具を子どもが自分で片づける、魔法の整理法とおすすめ収納アイテム6選まずは、たくさんある文房具の「整理」からスタート!
今、家にある文房具がどんなものがあるのか集めて下記の3つに分けていきます。
- 「普段使っている物」…現在、日常で活躍している物
- 「文房具ストック」…いただき物など、今は使わず待機させておきたい物
- 「処分する物」…もう使わない、もしくは、使うことができない物
インクが出なくなったペンや固くなってしまったスティックのり、書き終わったノートなど、もう使うことができない物は、瞬間に処分しましょう。
残すのは、「普段使っている物」と「文房具ストック」です。筆者宅では、この2つは収納場所を分けています。
子どもの物を収納するときに、大事な3つのポイント
物の置き場所をしっかりと決める
子どもが自分で片づけをしてくれたらと願う親は多いと思います。最初は、「自分で取り出して、自分で戻す」。このことを日常化させることが大切です。
置き場所が決まっていないと、使ったあとに元に戻すことができません。物の置き場所をしっかりと決めることが重要。
頻繁に使う物はサッと使える収納に
使うときも片づけるときも面倒にならないように、普段どこでその物を使っているかを考えて収納場所を決めていきましょう。頻繁に使う物は、サッと取り出せるようにしておくと便利です。
持ち運びしやすい
子どもが小さいうちは、リビングで宿題をするというケースが多いです。たとえば、ダイニングテーブルなどに文房具を運ぶ必要がある場合は、持ち手がついているもの、軽い素材でできているものなど、持ち運びしやすい収納用品を選ぶことがポイント。 そのあとの片づけもラクになります。
持ち運びもラク!「普段使い」の文房具の収納に便利な4つのアイテム
IKEAの「KUGGIS(クッギス)インサート」
よく使う文房具は、このIKEA「KUGGIS(クッギス)インサート」に。中が8つに仕切られているので、物の場所決めもしやすいです。サイズは縦53×横36×高さ6㎝。価格は999円(税込み)。
鉛筆や消しゴム、鉛筆削りなどこまごましたものは一緒に使うので、筆箱に入れています。高さが6㎝低いので、隙間や引き出しに入れて使うことが可能。
また、ラベルを貼って使ったあとに戻せる仕組みに。未就学児なら写真やイラストがおすすめ。ラベリングすることによって、物の住所決めだけでなく、ほかの物を入れてしまうのを防ぐこともできます。
テープやのりなどは使っている物だけに。そして使いきったら補充します。
100均の「フタつきケース(粘土ケース)」
セリアやダイソーで購入。ダイソーでは粘土ケースとして売られています。このフタつきケースは文房具以外にも、マスクを入れにも便利な万能選手です。
※シールは子どもが勝手に貼りました
筆者宅では、日常使いの色鉛筆とペン入れに使っています。持ち運びしやすく、サッとしまえるので子どもにも好評。四角い形状なので、引出しの中でも収まりやすいデザインで便利です。
無印良品の「やわらかポリエチレンケース」
シールやカードもぐちゃぐちゃになりがちです。筆者宅では無印良品の「やわらかポリエチレンケース(小)」に入れています。ポンポン入れるだけなので、子どももお気に入り。サイズは幅25.5×奥行36×高さ8㎝。価格は490円(税込み)。
使う前に、必ずラベルを貼ってあげることをお忘れなく。未就学児なら文字ではなく、イラストや写真がわかりやすくおすすめです。
別売りで専用のフタも売られています。重ねて収納することもできますし、ホコリの侵入を防ぐこともできます。
無印良品の「自立収納できるキャリーケース」A4用
持ち運んで使うなら、持ち手がついているこちらのキャリーケースも便利。A4サイズなので、ノート類も入ります。中には仕切りがついているので物を分けて収納することもできます。サイズは縦28×横32×厚さ7㎝。価格は890円(税込み)。
テストのプリント入れとしても重宝します。筆者宅では、ぬり絵セット(ぬり絵、ペン、クレヨン、色鉛筆)とテキスト入れとして使っていました。
文房具の「ストック」には、トトノのキッチン用の収納アイテムが便利!
トトノの「キッチンツールスタンドN」、「キッチン調味料ボックス」
文房具のストック収納には、トトノの「キッチンツールスタンドN」(縦14×横7×高さ14㎝、825円・税込み)、「キッチン調味料ボックス」(縦28×横14×高さ14㎝、935円・税込み)が便利です。もともとキッチンで使う物の収納用品ですが、筆者宅では文房具入れに使っています。
文房具は、いたるところにバラバラに保管していると、「もらったあの文房具どこやったっけ?」と探すことになりますが、まとめておけば探し物もなくなります。
ケースには仕切り板がついているので、ペンや鉛筆、消しゴムなどを簡単に分類できますし、ご覧のとおりスリムなのに、たっぷり入ります。人からプレゼントされることも多い、すぐに使うことのない文房具もここに。ポンポン入れていくだけのシンプルな流れにしておけば、子ども自身で管理するようになっていきます。
学校で使う物は、キャスターワゴンにまとめると便利!
カインズホームの「J24キッチンワゴン」
学校で使う物を全てキャスターつきのカインズホームの「J24キッチンワゴン」(幅43×奥行33×高さ83㎝、3980円・税込み)に入れています。
通学バッグ、絵の具セット、教科書、ノート、ハンカチ、ソックス、スクールバッグなど、ここに行けば学校の物がそろっているので、支度や片づけがしやすくなります。ワゴンのサイド部分にS字フックをかけてあげると、バッグの収納もできちゃいます。
子どもの片づけやすい仕組みづくりが、親の家事軽減につながる!
子どもの物の収納は複雑化させず、使いやすく戻しやすい仕組みをつくっていくのがいちばん。また、「普段使い」と「ストック」は収納場所を分けてあげることで、普段使いの文房具がより使いやすくなります。
子どもの物の収納や片づけやすい仕組みは、親の日頃の家事負担の軽減にもつながりますので、この機会に見直してみてはいかがでしょうか?
●教えてくれた人/岩佐弥生さん
整理収納アドバイザー、キッチン収納コンサルタント。収納用品を賢く使い、見た目も大事にしながらも絶対にハードルをあげない「シンプル」で「上質」な暮らしをモットーに活動。「happy storage」という収納雑貨店もオープン
コメント