抜け毛…気になりますよね。
でも、なかなか他人には相談しにくいという方も多いのではないでしょうか。
他人に抜け毛を気づかれる前に、セルフで抜け毛予防を始めましょう!
そのためには抜け毛の原因を知る必要がありますが、抜け毛はストレスと密接に関連しているのです。
遺伝的な要因と違い、ストレスによる抜け毛は防げます。
正しい原因と対策を知って、ストレスによる抜け毛を減らしましょう!
目次
ストレスで抜け毛が増える5つの原因と対策 ストレスによる抜け毛は3ヶ月後にくる!時差がある原因は? ストレス以外にも!自律神経を乱して抜け毛が増える原因 ストレスによる抜け毛は病院で治せる?何科に行けばいいの? セルフで出来る予防法や対策 頭皮ケア セルフで出来る予防法や対策 ブラッシング セルフで出来る予防法や対策 食事 まとめストレスで抜け毛が増える5つの原因と対策
ストレスを受ける毎日が続くことで、抜け毛が増えてしまうことがあります。
ストレスを感じると、イライラしたり落ち込んだり、気持ちに影響が出ることはもちろん。
睡眠が浅くなったり疲れやすくなったり、体にも不調が出ることがありますよね。
ストレスの影響は、もちろん髪にも及びます。
ストレスで抜け毛が増える原因には、「自律神経」が大きく関わっています。
ストレスには外的要因・内的要因があります。
・職場や生活環境、気候などから受ける外的ストレス
・人間関係や仕事上の悩みなどから受ける内的ストレス
どちらのストレスも、からだのさまざまな機能を調節する自律神経を乱します。
たとえば、通勤時の電車内やオフィスのエアコンによって、常に体が冷えるという外的ストレスにさらされていると、体温の調節機能が正常に働かなくなり、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
自律神経の乱れは、頭痛、肩こり、めまい、動悸、冷え性、食欲不振、免疫力低下、慢性的なイライラや不安など、心と体に様々なトラブルを引き起こします。
抜け毛も、こうした自律神経の乱れによるトラブルのひとつ。
自律神経の乱れが引き起こすトラブルの中でも特に、抜け毛を増やす5つの原因
1.血行不良
2.新陳代謝の低下
3.食欲不振や消化不良
4.ホルモンバランスの乱れ
5.睡眠不足
について詳しく解説します。
ストレスによる抜け毛の原因1.血行不良
自律神経が乱れると、からだを緊張状態にする交感神経と、リラックス状態にする副交感神経のバランスが悪くなります。
その結果、血管収縮の動きが悪くなり、血行不良が起こります。
血行不良になると、血液の流れに乗って運ばれるはずの髪の毛の栄養分が、頭皮や毛母細胞に十分に送られません。
栄養不足に陥った頭皮や毛母細胞では健康な髪を育てられず、抜け毛が増える原因になります。
ストレスによる抜け毛の原因2.新陳代謝の低下
血行不良によって体内の血液やリンパの循環が悪くなると、身体全体の新陳代謝の機能が落ちてしまいます。
新陳代謝が、活発におこなわれないということは、頭皮のターンオーバーも正常におこなわれません。
頭皮のターンオーバーが乱れると、皮脂汚れが毛穴に詰まったり、硬くなってしまったり、頭皮環境が悪くなります。
頭皮環境が悪いと、髪が生えにくくなったり、髪の毛が細くなったり抜けやすくなる原因になります。
ストレスによる抜け毛の原因3.食欲不振や消化不良
自律神経が乱れると、胃や腸など消化器系のはたらきが悪くなります。
食欲が落ちたり消化が悪くなると、栄養素を効率的に吸収できなくなります。
からだは、とりこんだ栄養素を重要な組織に優先して分配します。
脳や心臓といった臓器に比べると、髪の毛は優先順位が低い組織。
そのため食欲不振や消化不良で必要な栄養素が不足すると、髪をつくる頭皮や毛母細胞まで栄養が十分に行きわたらず、抜け毛が増える原因になります。
ストレスによる抜け毛の原因4.ホルモンバランスの乱れ
自律神経の乱れは、ホルモンバランスも大きく乱します。
女性であれば、ストレスや疲れが大きいときに生理が遅れる、といった経験がある人も多いと思います。
特に女性の抜け毛の原因は、ホルモンバランスの乱れが大きく関係します。
髪のツヤやハリを保つ女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増えると、抜け毛が増える原因になります。
ストレスによる抜け毛の原因5.睡眠不足
人間関係や、仕事の悩みなど、精神的なストレスが溜まると、安眠できなくなることも、さらに抜け毛の原因になってしまいます。
睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、新陳代謝が促されます。
良質な睡眠がとれないと、毛母細胞が活性化されず、頭皮のターンオーバーも正常におこなわれません。
ストレスによる抜け毛は3ヶ月後にくる!時差がある原因は?
ストレスによる抜け毛は、ストレスを受けてから約3ヶ月後にくるといわれています。
その理由は、髪の生産工場である毛母細胞のサイクルにあります。
頭皮にある毛母細胞には「成長期」「移行期」「休止期」の3つのサイクルがあります。
成長期(約2~6年)
毛母細胞で活発に細胞分裂が起きて髪がぐんぐん成長する期間。
移行期(約1~2週間)
成長期が終わった髪の、毛根が退化していく期間。
休止期(約3~4ヶ月)
毛母細胞での髪の製造がストップし、古い髪の毛が抜けるまでの期間。
休止期が終わった毛母細胞からは新しい髪がつくられ、再び成長期に入ります。
しかしストレスを受けると、成長期にある毛母細胞が休止期に変わるなど、休止期の毛母細胞が増えることがわかっています。
ストレスを受けて、毛母細胞が休止期になる。
毛母細胞が休止期に入ってから髪が抜けるまでの期間が、約3ヶ月。
そのため、原因となるストレスを受けてから髪が抜けるまで、約3ヶ月の時差があるのです。
急に抜け毛が増えたと思ったら、それは3ヶ月前にあったストレスが原因かもしれません。
ストレス以外にも!自律神経を乱して抜け毛が増える原因
ストレスだけでなく、喫煙や不規則な生活も、自律神経を乱して抜け毛を増やす要因になります。
たとえばタバコに含まれるニコチンは、自律神経を乱し、血管を収縮させて血行不良を引き起こします。
自分がタバコを吸わなくても、空気中に含まれるタバコの煙や、汚染された空気が髪の毛の外的ストレスになることが、抜け毛の原因になるということもあげられます。
タバコの煙は、喫煙者本人だけではなく、周囲の人の衣服や髪の毛にも付着し、タバコの有毒な成分が残留してしまうからです。
今の時代に、喫煙が許可されている職場は少ないと思いますが、髪の毛にタバコの煙がつくと、抜け毛だけではなく、発ガンなど危険もありますので、極力避けるようにしましょう。
ストレスによる抜け毛は病院で治せる?何科に行けばいいの?
抜け毛は、皮膚科や薄毛専門クリニックなど、病院で治療できます。
しかしストレスによる抜け毛は原因が複雑なため、病院といっても何科に行けばいいのか迷いますよね。
皮膚科?薄毛専門クリニック?それとも心療内科が良いのでしょうか?
頭皮トラブルを伴う場合は「皮膚科」
抜け毛とともに、頭皮のかゆみ・フケ・湿疹・かさぶたなどを伴う場合は「皮膚科」を受診するのがおすすめです。
ストレスを原因とした頭皮トラブルによって、抜け毛が起こっている場合があります。
塗り薬や飲み薬で頭皮環境を回復させましょう。
薄毛が進行している場合は「薄毛専門クリニック」
抜け毛の量が多く、目に見えて薄毛が進行している場合は「薄毛専門クリニック」がおすすめ。
薄毛と言えば先ほども開設したAGA(男性型脱毛症)が有名ですが、最近は女性専用の薄毛専門クリニックも増えています。
専門クリニックのため、臨床事例や治療方法も豊富で、効果的な治療が期待できます。
女性の更年期障害を伴う抜け毛や、産後の抜け毛は「婦人科」
女性の更年期障害や産後の抜け毛は、ホルモンバランスの乱れが大きく関係しています。
婦人科でホルモンバランスの乱れをととのえる治療をしてもらうのがおすすめです。
産後の女性は、授乳中でも影響のない漢方薬などを処方してもらいましょう。
精神的なストレスによる不調が大きい場合は「心療内科」
精神的なストレスによる不調が大きい場合は、心療内科を受診するのがおすすめです。
慢性的な疲労、不安、イライラ、不眠といった不調を軽減する治療で、体調を回復させましょう。
病院にいかなくても、セルフでできる予防法や対策もあるので、そちらを最後にご紹介します。
セルフで出来る予防法や対策 頭皮ケア
ストレス大きな影響を受ける血流は、外的なケアで予防や対策も可能です。
代表的なものがシャンプーと育毛剤です。
シャンプー
抜け毛が気になるからと言って、シャンプーを簡単に済ませてはいけません。
良く泡立てたシャンプーで、しっかりと頭皮をマッサージするように洗ってください。
頭皮に適度な刺激を与えることで、血行も良くなります。
シャンプー後のすすぎも、しっかりと行ってください。
育毛剤
育毛剤は、血液の循環や新陳代謝の働きを良くしてくれます。
頭皮に直接、働きかけるので、育毛効果が期待できます。
使用前は頭皮を清潔にし、育毛成分が頭皮に浸透しやすいようにしてください。
セルフで出来る予防法や対策 頭皮ケア
セルフで出来る予防法や対策 ブラッシング
ブラシは正しく使えば、頭皮マッサージの効果もあるので、血行促進に非常に効果的です。
ただ、ヘアブラシの中にも髪の毛に優しいものと、逆に毛髪や頭皮を傷めてしまう可能性があるものがあるんです。
ブラッシングをする意味は、第一にヘアスタイルを整えるためです。
そのほか、髪の毛のほこりや汚れを落としたり、頭皮から分泌された皮脂を髪の毛全体になじませてつやを出したりと、いろいろな効果があります。
でも、その素材に無頓着だと、逆効果だったりすることもあるので、注意してください。
髪や頭皮に優しいブラシとは?
では、髪に優しいブラシとはどんなものでしょう。
素材として髪にいいと昔から言われているのは、動物の毛です。
中でも多いのがイノシシ(猪毛)とブタ(豚毛)です。
猪毛
猪毛は強くて弾力に富んでいるのが特徴。
ですから、毛量の多い人でも根元までしっかりとかすことができます。
また、毛にアブラや水分が適度に含まれているので、静電気防止にもなります。
豚毛
豚毛は柔らかく、髪への負担が少ないのがメリット。
どちらかというと、毛質が柔らかく、細い人向けです。
さらに、材質によらず、ブラシと本体との取り付け部分が、ラバーなど弾力ある柔らかい素材でできたクッションブラシもおすすめです。
このような獣毛ブラシであれば、頭皮へのタッチが柔らかく、傷つけることがありませんし、むしろ適度な弾力でマッサージ効果が期待できます。
セルフで出来る予防法や対策 食事
髪の原料となる、食事にも気を使いましょう。
脂っぽい食事やアルコールの過剰摂取は、髪にとって非常に良くありません。
そして、髪の主成分である「タンパク質」や、頭皮に栄養を運ぶ助けとなる「ビタミンE」、抜け毛を防ぐ「亜鉛」は、積極的に摂って欲しい栄養素です。
タンパク質は肉や魚、豆類に、ビタミンEは魚卵やカボチャに、亜鉛はウナギやチーズに多く含まれています。
それでは、具体的にどのような料理を食べていけば良いのでしょうか?オススメは「精進料理」です。
精進料理とは
精進料理とは、日本の伝統的な料理形式の1つで、精進の「精」には「雑念にとらわれずに修行などに専念すること」、「進」には「四六時中どんな時でも怠らずに修行すること」という意味が込められています。
精進料理には、穀物・野菜・海藻・木ノ実・豆類などの精進物が使われており、肉類や魚介類は使われていません。
このように、精進料理とは自分の身を律して修行に励む者が最低限の栄養を取り入れるために作られた料理なのです。
精進料理の髪への効果
精進料理が髪に効果があるのかというと、精進料理には豆類が多用されており、これには植物性たんぱく質が多く含まれているからです。
さらに、高野豆腐や一部の野菜には亜鉛も豊富に含まれています。
また、精進料理自体が全て、脂質分が少ないのもポイントなのです。
精進料理を家庭でも楽しめるメニュー
精進料理を家庭でも楽しめるメニュー「ひじきと高野豆腐の炒め物」をご紹介いたします。
ひじきと高野豆腐、切り干し大根を水で戻したら、高野豆腐は5ミリ角に切り、切り干し大根はざく切りにします。
その後、フライパンにゴマ油を引いてひじきを炒め、切り干し大根と高野豆腐をさっと5分ほど炒めます。
そのまま食べても美味しいですし、ネギを加えて卵焼きに入れたり、細かく刻んでおにぎりに入れたりしても美味しくいただけます。
高野豆腐には植物性たんぱく質と亜鉛が、切り干し大根には発毛に有用なビタミンが、ひじきにも亜鉛がたっぷり入っているので健康な髪を育てるにはもってこいのメニューですね。
まとめ
放っておくと、抜け毛は進行してしまいます。
まずは、抜け毛の原因をなくし、セルフで出来る抜け毛の予防法を取り入れ、健康な髪の毛を手に入れましょう。
根本的な原因であるストレスを改善することが、抜け毛の改善にもつながります。
発症する脱毛症をふまえて、自分に合った対処法を取るようにしましょう。
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