8月12日、現在公開中の映画「ロック ~わんこの島~」を天皇皇后両陛下が鑑賞された。本作は2000年の三宅島大噴火の際に飼い主の家族と離ればなれになってしまった一匹の犬の実話を基に、家族の絆、故郷への想い、心と心のつながりを描いた感動作。

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  天皇皇后両陛下は三宅島噴火の後、避難生活を送る島民を激励するため都内の避難先を度々訪問されているだけでなく、全島避難指示が解除された約1年後の2006年には、実際に三宅島を訪問された。今回、両陛下が本作をご鑑賞になるということで、中江功監督をはじめ、主演の佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、そして犬のロック(ゴールデン・レトリバー)がお出迎えした。

  当初緊張の面持ちだった4人だが、両陛下がにこやかにロックにもお声をかけると、4人の表情も次第にゆるみ、その後は笑顔でご歓談したという。試写会場にお入りになった天皇皇后両陛下は、場内の試写会出席者から大きな歓声と拍手で迎えられ、隣席の中江監督、佐藤、麻生、土師野らとご一緒に映画を鑑賞された。

  佐藤は両陛下とのひとときを振り返り、「両陛下の温かさ、優しい雰囲気を感じて、僕も優しい気持ちになりました」とコメント。また、両陛下とも上映中は様々なシーンで楽しんでいる様子が伝わってきたそうで、「上映後に第一声で『とても良い映画を観せてもらいました、ありがとうございました』とおっしゃっていただき、とにかく嬉しかったです」と喜んだ。

  「本当に緊張した」と語る麻生も、実際に両陛下のお人柄に触れて感激しきりの様子。「両陛下が映画を観ながらお話をされていて、そのことで嬉しい気持ちになって、そこからは落ち着いて映画を観ることができた」そうで、鑑賞後に皇后陛下が「アチョー!はとてもよかったですね」とおっしゃっていたというエピソードも明かした。

  中江監督は、「歓談では、撮影日数のこととか、島に緑がどのくらい戻っているのか、といったこともお聞きいただきました。細かいところまで映画をしっかりとご覧になっていただいたのに感動しました」と話していた。

  「ロック ~わんこの島~」は全国東宝系にて大ヒット公開中


天皇皇后両陛下をお出迎えする「ロック ~わんこの島~」キャストら