ABEMAの人気恋愛番組シリーズ『ドラ恋』の最新作で8作目となる『恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~』が10月31日より放送開始になった。

(参考:【写真】ナナ(織田奈那)とルイ(川合ルイ)の涙のキスシーン

 『ドラ恋』は“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?”をテーマに、若手俳優が毎話キスシーンのあるドラマの撮影をしながら、そのリアルな恋愛模様も追いかける。

 今回は、前シーズン同様、ドラマパートのストーリーを公募して、鈴木おさむ氏が脚本化。“涙のキス”をテーマにした、共感性が高く視聴者が観たいシチュエーションドラマに仕上がっている。さらに俳優たちに課される「ミッション」がパワーアップし、2人きりで一夜を過ごせる「同棲ハウス」内で俳優たちの距離を近づけ、これまで以上に恋が加速しそうだ。

 以下より、10月31日公開の第1話から見どころを読み解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

 先に言っておくと、衝撃続きの今シーズン。シリーズ史上初、前シーズン出演メンバーの継続が決まった。そう、アユリ(吉永アユリ)が登場し、他のメンバーもスタジオMC陣のことも大いに沸かせていた。

 ペア決めの方法も新しい。オーディションの直前に行う上、その方法も当日まで明かされない。それまでメンバーは全員と自由にシェアハウスで稽古することができる。これによって、それぞれのメンバーの初対面で気になっている相手が何となくわかることになる。

 早速動き出したのは最年少メンバー・のぶなが(大地伸永)で、ナナ(織田奈那)を読み合わせに誘う。「ナナのことをもっと知らないと」とかなり前のめりだが、これがどうもナナにはフィットしていなさそうだ。のぶながは「恋愛として可能性があるのはナナだけ。他の人とお芝居をしても変わらないと思う」とインタビューで答えていた。

 さて、継続メンバーのアユリ姉さんは練習相手で同じく最年少メンバー・ルイ(川合ルイ)にときめいたらしく、「めっちゃ楽しくて可愛いし、ちゃんとお芝居でキュンキュンしちゃったんですよ」と嬉しそうに話していた。

 どのペアも、初日からキスシーンの練習でかなりの急接近を見せる。けん(島津見)はアミリア(夏目アミリア)との稽古中、「ドキドキしたぁ。0.2秒以上目を合わせられないかも」とまた何とも素直な心情をこぼし、既に良い雰囲気だ。

 今回は「同棲ハウス」の入居ペアの決め方も独特だ。澤田(育子)先生より「最も恋愛経験が少ない女性が対象」だと発表がある。交際人数が1人だというナナが該当し、一緒に入居する男性を彼女が指名する。今シーズン1組目の同棲ハウス入居ペアはナナ×ルイとなった。

 同棲ハウスで、自分が選ばれてどう思ったか尋ねられると、「誰に選ばれても嬉しかったけど、特に意外だったから嬉しかった」と、またナイス言葉選びで返すルイ。

 稽古前に「10分だけ歌うね」と急にギターを取り出し、オリジナルソングを歌うルイのギャップがもの凄い。歌詞もメロディーもあまりに素敵で、何より歌声がとても良い。普段の喋り口調とは全く違う彼の姿に、異常なほどのギャップがあり、これは反則だ。前シーズンで多くの視聴者を魅了したダークホース年下男子メンバーのわく(京典和玖)ともまた違う不思議な魅力がある。タイプは違うものの、“いろんな顔”を持っており、急に“大人な顔”や色気を醸し出せるのは彼ら2人の共通点かもしれない。

 オーディションのペア決めは男子がクジを引いて番号順に相手を指名する。同じ人を指名することはできず、しかもオーディションを始める直前にペアを指名するため“ぶっつけ本番”さながらだ。

 のぶなが→アユリ、たくま(永岡拓真)→かやの(中村加弥乃)、けん→アミリア、そして同棲ハウスペアのルイ→ナナの4組が誕生した。

 ドラマ第1話「観念しなよ」の台本は、お互いが好きなのにもかかわらず素直になれない元恋人同士の切ない恋物語で、最後には男性から必死に想いを伝えてする涙のキスが待ち受けている。

 オーディションの結果、主演の座を勝ち獲ったのはルイ×ナナのペアだった。澤田先生は「2人が一番、このドラマの中での男女の関係性、2人で作る空気感ができていた」と講評していたが、何だかドラマ内で男性側が途中まで見せる曖昧さ、煮え切らなさ、優柔不断さ、それを振り払って彼の本音をグッと引き出す女性側の強さや覚悟が正にこの2人にピッタリだ。

 主役抜擢後、思わず喜びが込み上げるナナは「(ルイに)好きになってもらいたいけど、振り向いてもらえなかったらただただ辛くなっちゃうなって。でも好きになってもらえるような演技とキスシーンをしたいと思います」と意気込みを語るが、この言葉通り、彼女のあまりに男前な一面が本番前に見られた。有言実行すぎてカッコいい

 一方、アユリはキスシーンきっかけにルイの気持ちが固まってしまうのを不安視しているようで「自分に今できることがないのが悔しい」とこぼす。前シーズンでも、好きな人が他の女子メンバーとかぶっていたアユリだったが、心中穏やかではないだろう。

 本番前「このままだったら(お芝居で)泣けない」とこぼすルイに、「私のこと好き?本当に?」と役になぞらえながら重ねて聞くナナはとても魅力的だった。「“本当に?”っていう台詞はないでしょ?」と聞き返すルイに、彼女が一気に踏み込んだ一言を言う。「本当に好きじゃなくても、大好きって思え。私も好きだから」。ナナの男前さ、急に顔を覗かせた大胆さ、ドキッとするギャップが詰まっていて最高だった。きっと知らず知らずのうちに人を“魅了する”側になることが多いであろうルイが、ナナに一気に引き込まれる“形勢逆転”が見られた瞬間だったように思える。

 本番終了後、「がんばったね」と声を掛けながらルイの膝を撫でるナナは「役そのまんまって感じだね」とこぼすが、ルイから自分への気持ちは確認できたのだろうか。

 その後ナナはルイへの気持ちが大きくなったことを明かし、「これから積極的にアプローチしていくと思う」と宣誓していた。ルイも「恋になるかわからないけど可能性は一番今のところナナちゃんがあるかなって思います」と話す。

 次週、早くもルイを巡るナナ、アユリ、さらにはそこにのぶながも加わっての四角関係が見られそうで楽しみだ。恐るべし、ルイ……!(佳香(かこ))

(C)AbemaTV,Inc.