シリーズ累計450万部突破の人気書籍をアニメ映画化する『映画ざんねんないきもの事典』より、特報映像とピスタービジュアルが解禁。併せて、ウチヤマユウジら制作スタッフ情報が発表された。

【動画】『映画ざんねんないきもの事典』特報

 今泉忠明氏監修による『ざんねんないきもの事典』は、あえて「ざんねん」という言葉を使い、これまでの本ではあまり語られてこなかったいきものの“意外な一面”を紹介する人気児童書シリーズ。テレビアニメ化、テレビドラマ化されたほか「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」でも2連覇を達成している。

 映画は、豊かな自然の存在とともに「ざんねんないきもの」たちが多数生息する、南極、オーストラリア、日本(長野県安曇野)の3ヵ所を舞台にオリジナルストーリーで描かれる。アニメーション制作は、テレビアニメ『ざんねんないきもの事典』『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』などのファンワークスが手掛ける。

 アデリーペンギンが主人公の【南極編「ペンたび」】の監督・脚本は、『ざんねんないきもの事典』(演出)や『紙兎ロペ』(原作・監督)のウチヤマユウジが担当。ウチヤマは、「南極のいきもの達のことをたくさん知ることができてめちゃめちゃ楽しく制作しています」とコメントを寄せている。

 コアラのリロイが主人公の【オーストラリア編「リロイのホームツリー」】の監督は、CGアーティストで『ピングー in ザ・シティ』の監督を務めるイワタナオミ、脚本は『妖怪ウォッチ』『宇宙兄弟』の加藤陽一が担当。イワタは「涙あり、笑いありの楽しい作品を目指しました」とし、加藤は「僕たちにもざんねんなところはあるけれど、それってホントにざんねんなのか。イワタナオミ監督の素敵なアイディアのもと、あったかい気持ちになっていただける一編を目指しました」と話す。

 そして、ニホンノウサギのウサオが主人公の【日本編「はちあわせの森」】では、監督を『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』アニメーションディレクターの由水桂、脚本を『大家さんと僕』の細川徹が務める。由水は「強がりなのに、ちょっぴりビビリなウサオの冒険を描くことで、身近な里山にも、こんな素敵ないきもの達が頑張って暮らしているんだなぁ…と、感じてもらえるような作品にしたい」と意気込みを語り、細川は「他の国にはない四季の中で、ざんねんを出来るだけ盛り込んで描いた日本編、楽しみにしてください」とアピールしている。

 それぞれのストーリーに登場する主人公たちが描かれたポスタービジュアルも初公開。併せて解禁された特報映像は【南極編「ペンたび」】のウチヤマユウジ監督を中心に制作され、劇中に登場するアデリーペンギンたちがユーモアたっぷりに映画を紹介している。

 『映画ざんねんないきもの事典』は、2022年夏全国公開。

<スタッフコメント全文>

■「ペンたび」監督・脚本:ウチヤマユウジ
映画に携わらせていただいて、南極のいきもの達のことをたくさん知ることができてめちゃめちゃ楽しく制作しています。

ペンギン達のゆるっと頑張る姿を楽しんでいただけたら嬉しいです! お楽しみに!

■「リロイのホームツリー」監督:イワタナオミ
「リロイのホームツリー」は、コアラの少年リロイが、仲間達と旅をする冒険物語です。登場するオーストラリアいきもの達は、ちょっとざんねんだけど、憎めない魅力があります。温かみのあるCGで表現されたいきもの達が、オーストラリアの自然の中で、コミカルに生き生きと活躍します。涙あり、笑いありの楽しい作品を目指しましたので、ご家族で是非ご覧ください。リロイと、オーストラリアいきもの達が劇場で待ってます!

■「リロイのホームツリー」脚本:加藤陽一
オーストラリア編『リロイのホームツリー』の脚本を担当しました。コアラのリロイくんが、かわいく楽しく、ちょっぴりざんねんないきものたちと一緒に繰り広げる大冒険。もちろんオモシロ知識も待っています。いきものたちには――僕たちにもざんねんなところはあるけれど、それってホントにざんねんなのか。イワタナオミ監督の素敵なアイディアのもと、あったかい気持ちになっていただける一編を目指しました。ぜひご覧ください!

■「はちあわせの森」監督:由水桂
今作の舞台となる安曇野には、2度にわたりロケハンでお邪魔しましたが、それぞれの季節の色彩、そしていきもの達の気配を感じ、日本の自然の美しさに改めて感動しました。

今作では、強がりなのに、ちょっぴりビビリなウサオの冒険を描くことで、身近な里山にも、こんな素敵ないきもの達が頑張って暮らしているんだなぁ…と、感じてもらえるような作品にしたいと思っています。

■「はちあわせの森」脚本:細川徹
小学生の娘の愛読書でもある「ざんねんないきもの事典」に関わることができて、珍しく娘に自慢できる仕事となりました。

ニホンノウサギは、ペンギンコアラに比べると、「知ってるよ」と言いたくなるくらい身近な感じかもしれません。しかし、ウサギにも、かなりのざんねんポイントがありますので、ざんねんさでは、負けてないかと思います。

他の国にはない四季の中で、ざんねんを出来るだけ盛り込んで描いた日本編、楽しみにしてください。

『映画ざんねんないきもの事典』ポスタービジュアル (C)2022「映画ざんねんないきもの事典」製作委員会 (C)TAKAHASHI SHOTEN