自動車、バイク、キャンプクレー射撃など、様々な遊びを極める趣味の達人・岩城滉一。昨年末からは 公式YouTubeチャンネル「#51TV」を始動し、10月25日からは「岩城滉一Bike Style Life 51 SENSE ~」(BSスカパー!)シーズン2を配信するなど、多彩な遊びを謳歌する自身のライフスタイルを積極的に発信している。70歳に達した今なお好奇心旺盛な理由を聞くと、「『楽しいことをやればいいじゃん』みたいなノリ」と語る。俳優として多忙だった時よりも「今のほうが忙しいし充実している」という岩城は、さらに「第二の人生」を充実させるための“遊び”として、北海道移住の構想も明かした。

【写真】颯爽とバイクにまたがる岩城滉一

■芸能の仕事をしていた時よりも今が一番忙しい

――「岩城滉一Bike Style Life 51 SENSE ~」のシーズン2が配信されますね。

見てくれる方がいなかったらシーズン2はできないわけだから、今回のお話をいただいて、この番組に期待してくださる方がそんなにいらっしゃるんだと驚いたし、感謝しました。それに、期待された分だけ身体を張りたいと燃える性分なので、「よし、今回はちょっと脅かしてやるか」という気持ちにもなりましたね。

――番組ではバイクがフィーチャーされていますが、バイク以外にも岩城さんは自動車、キャンプクレー射撃など様々な趣味をお持ちです。こういった趣味・遊びを、どなたからか教わるようなことはあるのでしょうか。

遊びに関して誰かに教えてもらったことはないです。「師匠」と呼ばれたことは何度もあるけど、自分が呼んだことは一度もありません。とはいえ、僕のことを見てくれている方から「岩城がやってるなら俺もやってみたい」と思ってもらえるんだったら、それだけでうれしいし、幸せです。

――年齢を重ねても、好奇心旺盛でいられる秘訣をお聞かせください。

僕は「好奇心」とかシャレた言葉を使わないし、「楽しいことをやればいいじゃん」みたいなノリで、難しく考えてないんです。それに、今は芸能活動もあまりしてなくて暇なんです(笑)。ただ、「暇だから」とYouTubeを始めてみたら、いつの間にかそっちが仕事になっていました。今回の番組も僕の提案ベースで楽しくやらせてもらっていて、アイデアが次から次へと出てくる。そんな感じで自分のやりたいことをやっている今のほうが、結果的に芸能の仕事をしていた時よりも忙しいですし、充実もしていますね。

■YouTubeは「本当の意味での自分自身の記録」

――自分の好きなことをやっていたら、いつしかそれが仕事に繋がっているのですね。YouTubeのお話がでましたが、YouTubeチャンネルを開設されたのはなぜですか。

僕ももう70歳。年齢的にいつ、もしものことがあっても不思議じゃありません。だからこそドラマや映画とは違う、本当の意味での自分自身の記録を、家族や子供のためにも残しておきたいと思ったんです。

――YouTubeでは、軽トラックスズキ「スーパーキャリイ」のカスタム動画が人気ですよね。

キャリイ」は、運転席と荷台の部分がちょうど半分ずつになっているところに異常な可愛さを感じて購入しました。改造する上で特にこだわったのは、スポイラー。僕の周りには過激なレース関係者が多くて、彼らの基準に合わせると、どうしても車体全部をエアロパーツで囲ったりして派手になりすぎちゃう(笑)。だからスポイラーTPOを意識した仕様にしましたし、自分の年齢的に清潔感があったほうがいいということで、ボディカラーには白を選びました。

――バイクに乗られているイメージが強い岩城さんが、軽トラックを愛用していることは意外でした。

たしかに、購入前は周りから「車何台も持ってるんだから…」と反対されたりもしたんですけど、僕は便利だと思ったんですよね。逆に今は、自分が経営する射撃場なんかに行くと、「今日はトラックで来てないんですか?」と声を掛けられることが多く、皆さん楽しみにしてくれているみたいで。そんなことを言われるもんだから、僕も仕方なく、しょっちゅうトラックに乗るようになりました(笑)。

■YouTubeではカスタムトラック動画に反響も…「いまだに見てる人の気持ちがよくわかりません(笑)」

――YouTubeでは、いすゞ自動車の大型トラックを、同社の北海道にあるテストコースで運転する動画も反響を呼びました。その中で岩城さんは、「北海道に土地を用意した」と明かしていましたね。

そうですね。今はその土地に家を建てる準備をしています。冬前にはコンクリを打ちたいと思っていて、ちょうど先日、杭を打ってきたんですよ。あの動画に関しては、「北海道の家で使用する大型トラックを買いたい」という話をしていたら、たまたま、いすゞ自動車さんから「うちのトラックに乗ってほしい」とお声掛けいただき実現しました。それでためしにトラックを運転して見たら、1本目の動画が95万、2本目の動画が70万くらい再生されているようです。「そんなに見たいんだ」と驚きました。いまだに見てる人の気持ちがよくわかりません(笑)。

■「東京にいる理由もない、北海道に拠点を移す時期もそのうち来ると思う」

――北海道の私有地では、どんな“遊び”をしたいと考えていますか。

北海道の家の前が1kmぐらいのランウェイになっているんですよ。そのスペースを滑走路にして飛行機を飛ばして、農薬散布の手伝いとかをしてみたいです。そんな姿をいずれ「岩城滉一Bike Style Life 51 SENSE ~」でも届けられたら面白いなとも思います。もしも、シーズン5ぐらいまで続いたとしたら、北海道で美味しい野菜を作って視聴者さんにわけてあげてもいいかもしれません。

――いずれは北海道に拠点を移したいという思いもあるのでしょうか。

北海道に拠点を移す時期もそのうち来ると思います。今のところは、雪があるシーズンと真夏にポニーを飼って遊びたいと考えていて。だから、夏と冬に1か月ぐらいずつ滞在するイメージです。それが2か月ずつになり、3か月ずつになり、面倒くさいから向こうに行くか!…みたいな話になるかもしれません。僕自身、渋谷をうろちょろすることもないし、銀座にもここ最近2年くらいはずっと飲みに行っていない。心配なのは経営する射撃場くらいですが、それもこちらにも家を残しておいて、たまに帰ってくれば済むこと。今や、どうしても東京にいなければならない理由もないですからね。

岩城滉一/※ザテレビジョン撮影