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(写真:アフロ

「その中で挙げた名前を含む配慮のない発言により、多くの議員や支援者の方をご不快にさせたことをお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした」

11月4日、ブログにこうつづったのは『日本維新の会』の東京都政対策委員・佐藤こと氏(33)だ。

“配慮のない発言”というのは、11月1日ツイートのことを指すという。そこで佐藤氏はこうつづっていた。

《自党の躍進は嬉しいのだけれど、自民党の木村弥生さん、立憲の尾辻さんが落選されたのは残念でならない…。あと若手だと自民大分の高橋舞子さんや立憲岐阜の今井るるさんも。既存政党の比例名簿上位は男性ベテラン議員ばかり。クオータ制が導入できないならせめて同率一位にしないとフェアじゃないよ…》

女性議員やセクシュアルマイノリティ当事者の議員が減ったこと、そして比例代表制で優遇されるのが男性議員ばかりであることを憂慮した佐藤氏。

しかし、このツイートが『日本維新の会』界隈で問題視されることに。『大阪維新の会』の飯田哲史議員(37)は3日、Twitterにこう投稿している。

《選挙戦で多くの皆さんにご支援頂き、大阪府市政や維新に関するデマを散々流していた尾辻候補は落選。。それに対し維新側の人間がこの物言いをするのは異様。この人の都議選の応援のために市議団からも有志を募って送る役割を総務会長としてやっただけに残念。先が思いやられるな》

■「こんなあからさまなパワハラみせつけられるのはもううんざり」

それに対し、『日本維新の会』の音喜多駿議員(38)は飯田議員に返信をしている。

《飯田総務会長、都議選では大変お世話になりました。佐藤こと政策委員のtweetは不適切なものであり、私から指導して削除致しました》

党内で粛清されることとなった佐藤氏。ツイートを削除するだけでなく、のちにTwitterのアカウントを停止している。ブログでは「多くの反響が寄せられたことにより対応しきれず、アカウントを停止するに至りました」と説明し、さらに音喜多議員から「誰にでも失敗することはあるから、また発信を続けていきましょう」とのアドバイスがあったと明かしている。

だが音喜多議員が佐藤氏のツイートを“失敗”としたことに対して、Twitterにはこんな声が上がっている。

《あのレベルの発言で、アカウント停止処分、ご指導ご鞭撻をとムチを請わねばならんとは。佐藤ことさんが不憫だわ》
《自分の思いを訴えることよりも、組織の上の立場の人に黙って従うことを優先することを公表する。これを、強い組織と立派な人と評価する社会なのか》
《こんなあからさまなパワハラみせつけられるのはもううんざり》