コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、オトクニさんによる「広告会社、男子寮のおかずくん」。同作は2019年1月よりテレビ神奈川にてテレビドラマ化され、同年7月12日には映画版が公開。大きな反響を呼んだ。

【漫画】男子寮の4人による“持ち寄りごはん会”に「癒やされる」と反響の声多数

■マーケティング部とクリエイティブ部の板挟みに…リアルな広告会社の仕事現場が描かれる

同作は、都内の広告会社に勤務する“おかずクン”こと営業部の西尾和と、マーケティング部の東良、制作部の北、総理部の南郷の同じ寮に住む男子4名が、日ごろの仕事の疲れを癒やすため、毎週金曜日の夜に料理を持ち寄ってごはんを食べるというお料理漫画。

第1話は、和食屋「かぐら屋」のポスター企画の会議の場面からスタートする。主人公のおかずクンは意見を伝えようとするも、マーケティング部とクリエイティブ部の勢いに押され気味。結局自分の意見を言うことができないまま、ミーティングは終了してしまう。お料理漫画でありながら、こういった仕事の場面では、広告会社のシビアな会議の様子や仕事上の人間関係などいわゆる“社会人あるある”が細かく描写されているのが特徴的だ。

■見ているだけでほっこり…男子4人の食事シーン

金曜日の残業を終え、くたくたに疲れ切ったおかずクン。寮に帰ると、金曜日の持ち寄りごはん会のために味噌汁を作る東良の姿が。おかずクンも合間に着替えをしたりしながら手際よく肉じゃがを作っていく。調理シーンでは、レシピやちょっとした料理の豆知識が細やかに説明されており、読者も同じ料理を作ることができるようになっている。

いよいよ4人が持ち寄った白ごはん、白菜ときゅうりの漬けもの、三つ葉と落とし卵の味噌汁を合わせて“甘肉じゃが定食”が完成。4人の食事シーンでは、お互いの持ち寄った料理の感想や仕事の話で盛り上がる楽し気なごはん時間の様子が描かれている。おいしそうな料理の描写はもちろん、ピリッとした仕事の雰囲気から一転、ほのぼのする時間の流れが印象的なシーンだ。

最後は、おかずクンがクライアントの希望通りのポスターラフを完成させ、「広告代理店の営業はキツイ けどたまにキブンいいこともあるからやめられんのや」という一言で締めくくられる。

Twitterや漫画アプリのコメントでは、仕事のリアリティとほのぼのする食事シーンの対比を描いたストーリーに「この甘めの肉じゃがおいしそう、作ってみよう!」「このレシピを知ってから肉じゃがが怖くなくなりました!笑」「食器用意するのでぜひ混ぜてください」「ほっこりしていいマンガです」などの感想が寄せられている。

みんなで料理して一緒に食べるごはんはおいしい。コロナ禍で誰かと食事をとる機会が少なくなくなり、一緒にごはんを食べる喜びを分かち合うことが難しくなってしまった昨今、男子4人の持ち寄りごはん会の様子に癒やされてみてはいかがだろうか。

「広告会社、男子寮のおかずくん」/ (C)オトクニ/リブレ