現在放送中のアニメ「見える子ちゃん」。泉朝樹さんによるマンガを原作とした本作は、化け物が見えてしまう女子高生・みこが主人公のホラーコメディです。WebNewtypeではそのみこを演じる雨宮天さんとメインキャラクターのキャストによる対談を実施中。みこの同級生・二暮堂ユリアを演じる佐倉綾音さんとの対談の最後に、それぞれが持つ怖い話を披露してもらいました。

TVアニメ「見える子ちゃん」より

――ホラー要素の強い『見える子ちゃん』にちなんで、それぞれの怖い体験をお聞かせください。雨宮さんは本渡さんとの対談でも話していただきましたが……。

雨宮 もうひとつ、友達から聞いた話があって、その友達が地方に行ってホテルにひとりで泊まったときの話なんですけど。その子がシャワーを浴びていて、何か嫌な感じがしたものの気にせずに済ませて。それでシャワーカーテンに付いた泡をお湯で落としていたら、何もないはずのカーテンの向こう側から人の頭を押し付けたみたいに膨らんできたそうで。

佐倉 いやー!

雨宮 その話を聞いて以来、私はシャワーカーテンが怖くて怖くて。もう地方でホテルに泊まるたびにシャワーカーテンにシャワーから出るお湯を当てないように気をつけています。

佐倉 シャワーカーテンの意味がない(笑)。

――では佐倉さんの怖い話は?

佐倉 私は10年前くらいのある作品の収録中の出来事が一番怖くて。ガヤ録りをしてる時に、突然、ある男性声優さんが急に台本を太ももに叩きつけ始めたんです。

雨宮 えー?

佐倉 「バンバンバン!」って音が入っちゃうから収録が一旦止まったんですけど、周りの人がビックリしてその人を見ても、本人はポカンとして自覚がない。「なんで収録が止まったんだろう?」くらいの感じで。それが2回くらい繰り返されて、最終的にはその人に台本を置いてもらってどうにかガヤを録り終えたんですけど……いまだに、あのときに一緒だった方とは「あれって何だったんだろう?」という話になりますね。

雨宮 ガチの怖い話じゃないですか!

――気を取り直して、最後に6話の見どころを教えてください。

佐倉 まず余談ですけど、私はオーディションで全キャラクターを受けたので、ハナも受けてて。それで、本編にハナが出会った少年の飼い犬を呼ぶシーンがあって、その犬の名前がチコなんですけど、うちの犬も実はチコという名前なんです。うちの犬はプードルなので犬種こそ違いますけど。

雨宮 すごい偶然!

佐倉 だからオーディション時に、ハナとしてすごく複雑な気持ちでチコの名前を呼んだ記憶があります。

雨宮 この話だと、とある重要……というか謎を呼ぶキャラクターが初登場しますよね。そっちも見どころなんですけど、でも6話で印象に残ってるのは、本渡ちゃんとの対談でも少し話したパロディ元の曲を絶妙にずらしたハナの鼻歌です。台本には「○○っぽく」という指示しか書いていなかったんですけど、その無茶振りに本渡ちゃんはハナとして違和感なく鼻歌で応えていて。私はそれにすごく感動しました。

佐倉 (本渡)楓は用意の鬼だから、そういうのがあるとしっかり準備してくるよね。本当に真面目な子なんですよ。

雨宮 一箇所だけ、さすがに元ネタに近かったので「もう少しずらせないか」と言われていたのにも、絶妙なさじ加減で見事に対応して。あれはすごかったので早くオンエアで観たいです。

【取材・文:はるのおと】

TVアニメ「見える子ちゃん」より/(C)泉朝樹・KADOKAWA刊/見える子ちゃん製作委員会