近年、中国の好感度が世界中で低下している。ピュー・リサーチ・センターの調査でも、先進17カ国・地域で中国に対する好感度が非常に低水準であることが明らかになっている。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「韓国人と日本人では、どちらがより中国人を嫌っているのか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

 近年は日中韓のそれぞれの二国間関係も低迷しており、中国人としても日韓における対中感情の冷え込みを感じるようだ。寄せられた回答で比較的多かったのが「日本人のほうが中国人を嫌っているのではないか」という意見だった。ピュー・リサーチ・センターの調査でも、中国を好ましくないと回答した人の割合が日本は88%と最も高かったことや、内閣府による外交に関する世論調査でも、中国に親しみを感じないと答えた日本人が非常に多かったことが理由として挙げられた。

 また、「日本も韓国も同じくらい中国のことが嫌い」という回答も多かった。しかし、「両国とも中国を嫌っているようだが、性質が少し違うと思う。韓国人の場合は中国に対する極端な劣等感ゆえ」、「日本人の場合は経済や国力で中国に逆転されたから」といった意見や、「両国とも以前は中国に対して友好的だったのに」と残念がる人もいた。

 日韓で中国に対する親近感が低いという点を否定するコメントは少なかったが、日韓両国は中国が嫌いというより「内心、中国に嫉妬し、中国を恐れているのだろう」との見方は多かった。

 ほかには、「日韓とも多くの人は、中国のことが好きでも嫌いでもなく、理解が不足していて、関心もないということだと思う」という意見や、「日韓とも中国が嫌いだが、それがどうした?別に気にする必要はない」というコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日韓で見られる「対中感情が冷え込み」、中国ネット民の反応は