8日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、政府の経済政策に怒りの異論を唱えた。

 政府は現在、新型コロナの支援策として、18歳以下に一律で10万円を給付する案を検討しているという。歓迎の声が上がる一方で、ばらまき批判も懸念される中、今日から自民党公明党の調整が行われるという。

 番組ではどういった形で行われるのか紹介していたが、玉川氏は「ちゃんと弱い立場の人に届く仕組みを、知恵を出して考えて欲しい」と所得に応じて配る必要性も訴えた。

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 続けて番組で解説されたのが、マイナンバーカードの保有者に3万円分のポイントを付与するという案。これも政府が考えているという大型の経済対策で、予算額は3兆円だという。

 だが、司会の羽鳥慎一アナウンサーがこの話題を切り出した途端、玉川氏はいきなり声を荒げて、「これもだよ!これもなんでやるのかわからない!」とカットイン

 羽鳥が「(玉川さんは)マイナンバーカード拒否症ですからね」と指摘すると、同氏は「だから、スケベ心をこういうところでまた出すな!と言うんですよ」と政府に一喝。さらに、「カードの普及のために3兆円使うの?なぜ、カードが普及しないかをもう1回ちゃんと政府は考えた方がいいです」と訴えた。

 また以前、コメンテーターとして出演した慶應大学院生の能條桃子氏の名前を挙げつつ、彼女から聞いた話として、「デンマークでは、自分の(個人)情報がどう使われているのか政府に問い合わせれば、こういう風に使われていると答えている」と告げ、「つまり透明性がものすごい大事。日本の政府に信頼がないのはこの透明性が足りないからなんですよね」と痛烈批判。

 この後も玉川氏の怒りは収まらず、政府に対して「国民を馬鹿にしてるんじゃないかと思うんですよ。3万円出せば普及すると考えている辺りが、国民をナメているんじゃないかと。『金さえ払えばお前らはマイナンバーカード取るんだろ?』と言われてると思った方がいいと思いますよ。国民は」とまくしたてていた。

 これまで遅い夏休みとして1週間休んでいた玉川氏だが、絶好調のようだ。

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