日本代表MF柴崎岳(レガネス/スペイン)が8日、メディア対応を行なった。

 柴崎は10月7日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選グループB第3節のサウジアラビア代表戦に先発出場したものの、バックパスを奪われ決勝点を献上。失点に絡んだことについて改めて聞かれると、「自分としては常にベストを尽くしている中で、良いことも悪いこともあることは、勝負の世界であるとは思っている」と振り返り、次のように続けた。

「そこに関しては受け入れているというか、全ての結果は自分自身としてはしっかりと消化して、勝利しても負けても感じる中で、いろんなことを受け入れて進んでいくことを常にやっていくだけです。そこに関してはいろいろな意見があると思いますが、しっかりと消化して、また次に臨んでいきたい」

 10月12日に行われたオーストラリア代表戦では柴崎がスタメンから外れた一方で、代わりに出場した田中碧守田英正が結果を残した。両選手が活躍したことについては「非常にプラスに感じています。誰が出ても異なる特徴やプレーを出して、行きつく先は日本代表の勝利というところだと思っている。ケガ人が出たりとか、不測の事態があったときにそれを補う人材がいることがチーム力につながると思う」とプラスに捉えていることを明かした。

 また、レガネスは11月2日に行われたラ・リーガ・スマートバンク(2部)第14節でFW岡崎慎司の所属するカルタヘナと対戦。試合は1-1のドローに終わったものの、スペインで日本人対決が実現した。

 柴崎は「特にスペインに日本人がそんなにいないこともあって、僕自身5年目で初めての日本人対決で、その中で同じピッチに立てたことは感慨深いものがあった。その相手が岡崎慎司という日本のレジェンド、大先輩ということもあって、なかなか言葉で表しきれない感情にもなった」と語ると、日本代表へのエールをもらっていたことを明かした。

「代表のことも気にかけてくれていて、『いろいろあるだろうけど頑張れ』という言葉をいただいた。いつまで経っても岡崎さんは岡崎さんで、久しぶりに会いましたけど、変わらず刺激を貰える存在である先輩だなと感じました」

 2勝2敗でグループBの4位となっている日本代表は、年内最後の代表活動となる11月のシリーズではベトナム代表、オマーン代表とのアウェイ2連戦に臨む。勝利が求められるベトナム戦に向けて柴崎は「非常にチームとしてのコレクティブさを感じる印象が残っているので、勤勉にアジリティもいかしながら、フィジカル的にもタフな試合になると予想している。サッカーの人気がある国だと思いますし、そこの雰囲気を含め、アウェイの雰囲気になると思うので、しっかりと気を引き締めてやっていきたい」と意気込んだ。

スペインで岡崎と対戦した柴崎 [写真]=ムツ カワモリ