この度、建築家山口誠が主宰する写真ギャラリー MYD GALLERYにて写真家 公文健太郎( Kentaro KUMON )と建築家 山口誠( Makoto YAMAGUCHI )による「借景 - 隣り合うマチエール」Shakkei - Neighbouring Textures 写真展を開催する運びとなりました。

建築家・山口誠がひとり旅で見つけてきた魅力的な場所へ、写真家・公文健太郎と二人であらためて旅にでかけます。その旅先で公文健太郎が撮影した写真をご紹介しています。日本庭園と借景、その視点の先を新しい文脈で切り拓く展覧会となります。ぜひご高覧下さい。

会期:2021年11月13日(土)~ 2022年5月14日(土)
会場:MYD Gallery
106-0047 東京都港区南麻布2-8-17鳥海ビル1F
https://www.mydgallery.jp

特集ウェブサイト:https://www.shakkei.jp
アポイントメント制 日・祭日は休廊
毎週土曜日は12:00-17:00のみ、ご予約不要にてご来廊頂けます

(C) Kentaro KUMON Image size | W: 1200mm/ H: 800mm ( 浜離宮恩賜庭園 /東京 )

(C) Kentaro KUMON Image size | W: 1200mm / H: 800mm ( 小石川後楽園 /東京 )


隣り合うマチエール - 借景

建築家の山口誠さんと写真家の公文健太郎さんは、二人で全国の日本庭園を巡っている。借景の魅力について考え始めた山口さんは、写真を撮って欲しいと公文さんに声を掛けた。お互いのコラボレーションで新たなイメージが生まれ、想像していなかった発見をしているという。二人で現地に赴き、発見をし、出来上がった写真を見て、また新たな発見をしている。
私は「展覧会のキュレーションをお願いしたい」と声をかけられ、初めての打ち合わせで山口さんから伺ったのは、写真の話ではなかった。桂離宮の竹の生垣と西洋の王侯貴族の住む城壁の高さの違いや、万葉集では桜より梅を詠んだ歌の方が多かったというような話だった。とても興味深かったが、事情が飲み込めなかった。二人は、そんな話をしながら庭園を訪ね歩いてきた。時系列に写真を並べてもらうと、公文さんの視線が変化していくのが分かる。この二人は、どんな発見をしてきたのか。写真を見ると何が写っているのかは分かるが、その意味が分からない。どう見ていいのか分からないのだ。しかし、二人から話を聞くと、写真の見方が変わる。豊かな日本文化の発見がある。そして、ちょっぴり誇らしくなる。多分、そんな写真展です。
( 菅沼比呂志 | キュレーター )


公文 健太郎( Kentaro KUMON
写真家
1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、 広告で幅広く活動。 同時に国内外で「人の営みがつくる風景」をテーマに作品を制作。 近年は日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』などを出版。
https://www.k-kumon.net


山口誠( Makoto YAMAGUCHI )
建築家
1972年千葉県生まれ。東京芸術大学大学院建築専攻修士課程修了。 2001年に山口誠建築設計事務所、2007年に山口誠デザイン設立。国内外でプロジェクトを手がけ、高い作品性は世界的な評価を得ている。
https://www.ymgci.net


菅沼 比呂志 ( Hiroshi SUGANUMA )
キュレーター
1990年ガーディアン・ガーデン」の立上げに参加。以後、若い世代の新しい表現を求めた公募展「1_WALL」等に携わる。近年では、インディペンデントキュレーターとして「粒子にのせた言葉~日本現代写真の源流」展 ( 2018年、古隠写真美術館/韓国釡山 )、「とどまってみえるもの」展 ( 2021年、横浜市民ギャラリーあざみ野)東川町国際写真フェスティバル、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO等の企画に携わる。

配信元企業:株式会社ミルデザイン

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