フランスの自動車メーカー、シトロエンは、ギリシャのハルキ島と連携した“エコロジー”プロジェクトを発表した。これは持続可能性に焦点を当てた先進的な試みだ。

【写真】エコロジー島の実現に向けて投入された、シトロエンのEV車たち

 シトロエンは、将来的にハルキ島の全車をEV化する計画で、まず手始めに6台のEVが導入されるという。そのうち超小型の2人乗りEV「Ami(アミ)」が2台、「C4」のEVモデル「e-C4」が2台、ミニバン「e-Spacetourer(スペースツアラー)」が1台、コンパクトバン「e-Dispatch(e-ディスパッチ)」が1台とのこと。これらの車両は48か月間無料リースで提供され、その後はハルキ島に寄付されるようだ。

 同社CEO、ヴァンサン・コベ氏は、「この特別なプロジェクトでハルキ島と協力できて本当にうれしい。このコラボは、革新的で大胆なシトロエンの精神と完全に一致している」と述べている。全車EV化に向けて、超小型EVや一般的な乗用車、商用車にいたるまで、幅広いオプションを提示し、購入促進を図るようだ。

 この計画が成功すれば、空気がきれいで騒音のない、“エコロジー島”が実現することとなる。ハルキ島は人口数百人の小島であり、すぐに大都市に応用できるものでもないが、将来的には規模の大きい街でも同様の取り組みが行われるかもしれない。(堀口佐知)

(画像=Citroenより)