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(写真:アフロ

「本当に本当に、この度は大変申し訳ありませんでした。失われた信頼を回復することは、大変厳しい道のりであることを覚悟しております。議員活動の中で答えを導き出させていただければと考えております」

11月9日、報道陣の前でこう語ったのは木下富美子都議(55)。およそ4カ月にわたる“雲隠れ”からようやく公に姿を現したのだ。

赤いワンピースとグレーのジャケットに身を包んだ木下都議は、沈痛な面持ちで冒頭のように謝罪。ところが依然として議員継続を表明しており、批判が相次ぐ事態となっているのだ。

「今年7月の都議会議員選挙期間中に無免許運転人身事故を起こしていたことが、再選後に発覚しました。9月には道路交通法違反などの疑いで書類送検され、免停期間中に6回にわたる無免許運転も明らかに。

木下氏は所属していた『都民ファーストの会』から除名され、都議会から2度にわたって辞職勧告が決議されるも議員継続を表明。一方で都議会から召喚状も2度送付されましたが、体調不良を理由に応じてこなかったのです。都議会は今月5日にも『誠意ある説明をするべき』として3度目の召喚状を送付し、ようやく木下氏が応じたのです」(全国紙記者)

報道によると同日正午ごろ、初登庁した木下氏は議長室に呼び出され召喚状を出した議長らと会談。その後、木下氏は都議会で行われる委員会に出席する予定だったというが、委員会は開催されなかったのだ。

「辞職勧告を受けている木下氏の出席に反発する自民・公明党の議員たちが退席したのです。これだけの騒動を起こしてもなお平然と議員の座に居座ろうとする木下氏に、多くの議員たちも激怒しています。ですが強制的に議員としての地位を喪失させる法律はなく、木下氏には議員報酬など毎月支払われ続けている状態です」(スポーツ紙記者)

12月1日まで在籍ならボーナス200万円支給

木下氏は同日、公式サイトでこれまで受け取った報酬について次のように説明している。

《議員報酬の受け取り拒否は東京都への寄付となって公職選挙法で禁止されているとのことで、新たな任期において月々振り込まれている報酬月額 約64万円、欠席していた3ヶ月分の約192万円をNPO法人などの団体に寄付させて頂きました。公職選挙法に触れないよう、寄付先の選定には東京都選挙管理委員会にご相談させて頂いております》
政務活動費は現在ひと月あたり50万円が会派に一旦支給される形になっていますが、政務活動にかかった費用として正式に請求しない限り、都に返納することになります。こちらも欠席しておりました3ヶ月間分にあたる、150万円の請求はいたしません》

しかしこのまま辞職勧告に従わず、12月1日まで議員として在籍し続けるとなれば冬の期末手当も支払われることになるというのだ。その金額はおよそ200万円にも上ると報じられており、原資は都民の税金から捻出されることとなる。

都議会、都民から辞職を求められてもなお、議員であり続けようとする木下氏。公式サイトでは「議員を続けて欲しい」との声があることから《ご奉仕させて頂きたい》と綴っているが、あまりの厚顔無恥ぶりにノーを突きつける声が相次いでいる。

《このような事態を起こしても、辞職しないって東京都民として大変遺憾です。法律的に辞めさせることができないなら、住民投票をやってほしいです。それくらい、この人に税金が使われ、都政のリソースが割かれるのはやってはいけない》
《できることなら、こいつの給料に使われるなら、税金支払いを拒否したい》
《答えを出すのは本人ではない都民が出すんだよ そしてもう答えは出てるだろうに》