大手前大学(本部:大阪市中央区、理事長:福井要、学長:鳥越皓之、以下「本学」)現代社会学部 山下真知子教授のゼミ(いろゼミ)の学生が、西宮交通公園(久保公園)の塗り替えを2021年11月13日(土)・14日(日)・16日(火)に実施いたします。
いろゼミは、環境色がヒトに及ぼす影響を研究テーマとしている山下真知子教授のもと、「いろのチカラで社会貢献!」をスローガンに活動しています。これまで8年にわたり、オファーをいただいた西宮市にある小中学校のトイレの色彩改修を行ってきました。小中学校でのトイレペイント活動が一通り完了し、地域の子どもや高齢者にとって身近な存在である公園の色に視点を向けた結果、本プロジェクトに至りました。
西宮交通公園(久保公園)は、街並みを模した遊具スカルプチュアが特徴的です。しかし、設立した昭和40年代当時のままであったため、うっすらと残る元のデザインも今の時代感からは乖離したシュールなものとなっていました。そのため、今後50年残すためには何のお店を模したデザインとすれば良いか考え、塗り替えることとなりました。
本年は、山下教授、ゼミの学生31名、学生への塗装技術の指導や材料手配をボランティアで行ってくださっている株式会社建創オガワの小川三太社長というメンバーで感染対策に配慮しながら少人数交代制で実施します。11月13日(土) 10時には、本プロジェクトにご快諾いただき、完成を心待ちにしてくださっている石井登志郎 西宮市長もいらっしゃいます。本プロジェクトは2018年から開始していますが、新型コロナウイルスの影響による遅れもあり、来年を完成目途としています。来年に行う最後の11基のベンチのカラフルな塗装は、「暮らす人・使う人」を巻き込むべく、地域の子どもたちが参加できるよう計画しています。
本学は今後も、学生の幅広い学びの機会を創出すべく、学内だけでなく学外での活動も提供してまいります。
■こだわったポイントについて(山下教授コメント)
1.子どもに分かりやすいく、バランスのとれた色
実際に公園を使用する子どもにも分かりやすい6色クレヨンの色(赤、黄、緑、青、オレンジ、黒)の色を意識しています。公園の自然になじむよう、明度や再度を少し落とし、隣同士、向かい同士の色のバランスも見ながら考えました。
2.50年後も残ってほしい建物・子どもの世界の中にある「お店」
50年後のことは分かりませんが、50年後も残ってほしい建物であることを意識し、市役所、郵便局、交番、消防署、病院、動物病院、学校、球場、音楽ホール、図書館、酒の街・西宮を象徴する酒屋などを再現し選びました。そのほかには、小 さな子どもになじみのある花屋、ケーキ屋、アイスクリームショップ、ピザ屋、パン屋、果物屋、文具店、スーパマーケット、 玩具屋、美容室、生活に密着したコインランドリーやガソリンスタンドなどを配置しました。また、お店などの看板には文字に興味を持ち始めた幼児にも分かりやすくひらがな表記にしています。以前の作業時に、お店屋さんごっこをする親子にも出会うことができました。
3.指導指示で終わらせない山下教授による学生との協働
色づくりやデザインなどいずれの工程も指導指示するだけではなく、学生と一緒に共感・対話をしながら、協働するという点を重視し、取り組んでいます。
特設サイト: https://www.otemae.ac.jp/special/business/
配信元企業:大手前大学
コメント