香取慎吾12月30日(木)放送の太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」(夜10:00-11:13、NHK総合)にて主演・山本五十六役を務めることが明らかになった。なお、香取がNHKのドラマに出演するのは大河ドラマ「新選組!」(2004年、NHK総合)以来17年ぶりとなる。

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同作はNHKの独自取材で明らかになった、海軍内部の極秘文書に基づく実録ドラマ。香取は国民から「英雄」と呼ばれるようになる以前の、海軍という組織の中でもがき続けた、新たな「山本五十六像」に挑む。

■主演・香取慎吾 (山本五十六役) コメント

大河ドラマ「新選組!」以来17年ぶりにNHKのドラマに出演させて頂きます。時代を背負い、背を正し、視聴者の皆様にその瞬間をお届けできるように、この役としっかりと向き合いたいと思います。

■脚本・古川健 コメント

戦前戦中の調べ物をしていると、ふと山本五十六という高名な人物の足跡が書籍から立ち上がってくることがあります。そのたびに、この一筋縄ではいかぬ五十六という男に思いをはせてきました。今回の物語は、今まであまり光のあたっていない時期の山本五十六を描いています。描く事柄の複雑さに頭を悩ませながらも、知ることのなかった五十六の苦悩や挫折を描いたつもりです。五十六という人物が抱えた、切実な想いが伝わればうれしいです。

■「倫敦ノ山本五十六」あらすじ

開戦前の昭和9年、一人の海軍将校がロンドンに降り立った。その男は、のちに真珠湾攻撃を指揮することになる提督・山本五十六。国家の命運を背負い、アメリカをはじめとする列強との軍縮交渉に臨もうとしていた。

「交渉が決裂すれば、日本は国際社会でさらに孤立する」。アメリカの絶大な国力を知り、戦争は避けるべきだと考える五十六は、ぎりぎりまで決裂回避への道を探り続ける。しかし、軍備拡大を目指す本国の海軍首脳部から、「結論ありき」の交渉を命じられる。

優先するべきは、国民の命か、国家の誇りか。

組織の中で板挟みになり、苦悩の末に、五十六が下した「ある決断」とは。

香取慎吾/(C)NHK