イギリスで馬を平手打ちし足蹴りを食らわす女性の姿が捉えられ、SNSで動画が拡散している。女性は2児の母で小学校教師でもあるサラ・モウルズさん(Sarah Moulds、37)で、英国動物虐待防止協会(RSPCA)が調査に乗り出した。そんなサラさんには非難が殺到し、現在は命の危険を感じて身を隠しているという。『The Mirror』『Hertfordshire Mercury』などが伝えている。

レスターシャー州メルトン・モウブレイ在住で、ラトランドを拠点に活動する狩猟グループ「コッテスモア・ハント」のメンバー、サラ・モウルズさんへの非難が殺到している。

サラさんは今月6日、馬運車に乗ろうとせず道路を走りだした馬に駆け寄ると、手綱を取って腹部に足で蹴りを入れ、顔を数度平手打ちにした。

馬はその後、大人しく馬運車に乗り込んだものの、この様子は野生動物の保護のため狩猟を妨害する活動をする「ハートフォードシャー・ハント・サボターズ(Hertfordshire Hunt Saboteurs)」のメンバーに捉えられ、SNSに投稿された。

サラさんはメルトン・モウブレイにあるサマービー小学校に勤務し、ノッシントン&サマービー幼稚園の園長を務めていたが、9日付で停職処分となった。

さらにサラさんは、イギリスに3万人以上のメンバーを抱える若者を対象にした乗馬クラブ「コッテスモアポニー・クラブ」でチームリーダーとしても活動していたが、同クラブのSNSから名前を削除されている。同クラブは「彼女は正式なチームメンバーではなく、あくまでもボランティアとして活動していた。しかし今回の件は非常に受け入れがたく非難されるべき行為である」と声明を発表している。

2児の母でもあるサラさんには殺害予告などが届いており、現在は家族と一緒に身を隠しているという。近所の住民は「家には誰もいないよ。サラさんは幼い子供たちのことを心配して家を去ったんだろうね。こんな大変なことになって気の毒だけど、手に負えない状態に陥っているよ」と語っている。またサラさんの叔父は「周りからの信頼が厚く、馬を愛していた。彼女は馬を叱っていただけで、悪意があったわけではない」と述べ、姪を擁護した。

なおコッテスモア・ハントの関係者は、サラさんが虐待した馬の手綱を最初に握っていたのは娘で「娘の手を離れ、コマンドに従わなかった馬に腹を立てたようだ」と明かしているが、反狩猟団体のSNSでは「子供を狩猟に連れて行き、子供の前で馬に暴力を振るうなどもってのほか。何を言っても言い訳にしかならない」と怒りを露わにしている。

現在RSPCAが「許しがたい動物虐待」として調査を進めているが、このニュースには「馬は普段から虐待を受けていたと思う。だから車に乗らなかったんだ」「信じられない行為」「二度と馬に触れないようにして!」「こんな女性が小学校教師?」「心が痛む」といったコメントが続出している。

画像は『The Mirror 2021年11月10日付「Uncle of teacher filmed kicking and slapping horse says she ‘told it off’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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