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台湾インディーミュージックの祭典「第12回『金音創作獎 Golden Indie Music Awards』」が11月6日に台湾・高雄市の高雄流行音樂中心にて開催され、日本から電気グルーヴLiSAが出演した。

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「金音創作獎」は台湾のインディーミュージックシーンを支える、2010年設立のミュージックアワード。ベストアルバム賞やベストバンド賞のほか、台湾インディーミュージックの発展に寄与した人物に贈られる特別貢献賞など、全23部門の受賞者が発表された。

電気グルーヴは、ベスト電子音楽アルバム賞とベスト電子音楽ソング賞のオンラインプレゼンターとして登場し「台湾はこれまで何回も行ったことがありますが、人々の感情表現はとても温かく、フレンドリー。次回は高雄にも招待していただきたいですね」とコメント。同じくオンラインプレゼンターとしてベストロックソング賞とベストロックアルバム賞を発表したLiSAは、「ロックと言えば、どこの世界にいても、みんなで楽しめるというのがすごく魅力だと思います。台湾のアーティストの皆さんの今後の活躍も楽しみにしています。音楽でこの瞬間を照らしましょう」と力強く温かいメッセージを送った。

また昨年ベストプレイヤー賞を受賞した台湾在住のギタリスト・大竹研(東京中央線、生祥樂隊)が、今年は同賞のプレゼンターとして登場。この賞は一般的になじみのない楽器を演奏し、台湾の音楽シーンに独自の創造性をもたらしたミュージシャンに贈られるもので、今年は日本の若池敏弘と、アメリカ育ちの陳思明が受賞した。

さらにイベントの終盤では、サプライズで坂本龍一からのメッセージが読み上げられた。坂本は「『第12回Golden Indie Music Awards』の開催おめでとうございます。今回、このような素晴らしい音楽賞で皆さまと交流する機会を与えていただき心から感謝申し上げます。本来なら台湾にうかがい、皆さまとともに授賞式を楽しみたいところですが、パンデミック、そして私自身の病気のためにそれが叶わないことをとても残念に思っています。『メッセージを』と依頼されましたが、わたしがお伝えしたいことはこれだけです。『他人のやらないことをやれ。過去を繰り返すな。Do what other people don't. Don't repeat what it's already done.』貪欲に自分の音楽を追求してください。新たなエネルギーにあふれる音楽が台湾から多く生まれることを願っています」と、海の向こうから台湾のミュージシャンにエールを送った。

現在「金音創作獎」のYouTube公式チャンネルでは、「第12回『金音創作獎 Golden Indie Music Awards』」や、受賞式前に行われたカンファレンスの様子、ライブイベント「亞洲音樂大賞 Asia Rolling Music Festival」の模様が公開されている。

「第12回『金音創作獎 Golden Indie Music Awards』」にオンラインプレゼンターとして登場したLiSA。