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バスの運転手は公共交通網を支える大事な仕事だが、キャリコネニュースの「手取り20万円以下の人」を対象にアンケートを実施したところ、バス運転手として働く30代前半の男性(福島県/未婚/正社員)から切実な声が寄せられた。

※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下」の方を対象にしたアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22

「あまりにも人を馬鹿にしている」

「仕事はバスの運転士をやっています。朝は早く、夜は遅くまで働いているのにこんな給料しかもらえないから自分も周りの同僚もやる気を無くしている」

と男性は明かす。コロナ禍のあおりを受けて、厳しい状況が続いているようだ。

「コロナの前は時間外手当などある程度はついていたので少しだけ余裕もあったが、今はほとんど手当はついていない。仕事内容自体は全く変わっていない。あまりにも人を馬鹿にしている」

男性は「その現状を上の人間に話しても『今はしょうがない』と言われておしまい」とこぼしている。

「そもそも改善された事も無い。こんな給料でそろそろ結婚しろって言われても困る。どうやって養っていけば良いのかわからない。自分一人生活するだけでやっとです。将来の見通しも全くわかりません」

と胸のうちを語った。

長い時で15時間半拘束、実働10時間を超えることも

その上、この業界の未来にも希望を見いだせない様子だ。

「この仕事が将来的に良くなっていくとは思えない。辞めたいと言っても辞めさせてはもらえない。若い人が入ってこないもしくは入ってきてもすぐ辞めてしまうから」
「基本的にバスの運転士は拘束時間が長いですが、俺が働いている所では平均して12時間ほど拘束されます。人が足りなくてそれ以上拘束される事もあります。一番長い時で15時間半拘束時間があった時もあります。実働も10時間を超えていました」

と過酷さ説明し、厳しい現実をこう訴えた。

「そこまでやっても手取りで20万行くことはありません。少し前に手取り13万は非正規だみたいな話がありましたが、自分の会社はほとんどそのレベルの人です。正社員でも。アルバイトやパートの方たちはみんな最低賃金で働いています」

バス運転手30代男性「手取り13万5000円。こんな給料でそろそろ結婚しろって言われても困る」