明治安田生命J2リーグ第39節の4試合が13日に各地で行われた。

昇格圏2位京都サンガF.C.との勝ち点差を縮めるためにも勝利を積み上げたい3位のV・ファーレン長崎はホームで残留争いの渦中にある15位の栃木SCと対戦した。引き分け以下に終わると、首位ジュビロ磐田の昇格が決まる長崎だが、開始早々の4分に先制する。敵陣右の中央でFKを得ると、ウェリントン・ハットが鋭いクロス。すると、ゴール前での混戦が生まれ、栃木の守備陣が身体を張ってゴールを守るものの、最後は江川が流し込んだ。

これで勢いのついた長崎は11分にボックス内でウェリントン・ハットが倒されてPKを獲得。一度はGKオビ・パウエル・オビンナが凌いだものの、蹴る前にラインから離れていたとしてやり直しの判定になり、2度目のPKのこぼれ球をキッカーのウェリントン・ハットが押し込んで、追加点を奪った。2点をリードして試合を折り返すと、64分に米田がボックス内で倒されて獲得したPKを途中出場の都倉がゴール左下隅に決めて3-0とし、その後ゴールを割らせることなく完封勝利。これにより、長崎が暫定的に京都との勝ち点差を「4」まで詰め、逆転昇格に望みを繋いだ。

降格圏に沈む21位のギラヴァンツ北九州はアウェイの維新みらいふスタジアムで降格争いから抜けつつある14位のレノファ山口と対戦。関門海峡ダービーとなる一戦は互いにチャンスを作りながらも無得点のまま折り返すと、後半はやや押され気味だった北九州が76分に均衡を破る。右サイドでのプレッシングから西村が自陣でボールを奪うと、前線でこのボールを受けた高橋が左を駆け上がってきた椿に繋ぐ。すると、その高橋がさらに左から椿を追い越してボックス内左で再度ボールを受け、ダイレクトでゴール左上に突き刺して先制。これが決勝点となり、関門海峡ダービー北九州に軍配が上がった。

こちらも残留争いを強いられる20位の愛媛FCはアウェイのデンカビッグスワンスタジアムで7位のアルビレックス新潟と対戦。生き残るためには勝ち点3を積み上げたい愛媛だったが、31分にCKの混戦からロメロ・フランクにゴールを許すと、前半のうちに反撃に出るもそのまま試合を折り返す。後半はGK岡本を中心にゴールを守り、攻撃面ではカウンターから決定機を作りつつもゴールは生まれず、90+1分にPKを決められて万事休す。他会場で北九州が勝利したことにより、暫定的に21位に沈む結果となった。

◆第39節
▽11/13(土)
アルビレックス新潟 2-0 愛媛FC
レノファ山口 0-1 ギラヴァンツ北九州
V・ファーレン長崎 3-0 栃木SC
FC琉球 2-2 ジェフユナイテッド千葉

▽11/14(日)
《13:00》
SC相模原 vs ファジアーノ岡山
《13:05》
ヴァンフォーレ甲府 vs 松本山雅FC
《14:00》
モンテディオ山形 vs 大宮アルディージャ
水戸ホーリーホック vs ジュビロ磐田
FC町田ゼルビア vs ザスパクサツ群馬
ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ
京都サンガF.C. vs ブラウブリッツ秋田