スピード違反・カメラ

「もう長くは生きられない」。医師にそう聞かされた男性が、やってみたいと思っていたことに挑戦しようと決意。そのうちのひとつを試したところ逮捕されてしまったことを、『Metro』などイギリスのメディアが伝えた。


■「余命約6年」で芽生えた野望

イギリスで暮らすダレル・ミーコムさん(55)が、先月にかかりつけの病院へ行き「多系統萎縮症を患っています」と宣告された。

腎臓疾患などもあるダレルさんの余命は、約6年。「死ぬ前に絶対にしたいことをリストにまとめておけば?」と妻(36)に勧められ、「そうだ、スピード違反取締りカメラに尻をさらしてやろう」と考えた。

過去に何度かスピード違反で痛い目にあったダレルさんは、以前から「コソコソ監視されて腹が立つ」「一度はカメラに生尻を向けて侮辱してやりたい」と考えていたのだ。


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■尻をさらし大騒動に発展

5日、ダレルさんは買い出しに行く妻に同伴。妻が店に入るとすぐに車から降り、近くに設置してあった違反取締りカメラに尻をさらした。“復讐”を終えると満足し、良い気分で帰宅したようだ。

しかしその約20分後、映像を確認した警官隊がダレルさん宅に急行。いきなり手錠をかけられたダレルさんは、「俺は重病人なんだぞ」「尻をカメラに向けただけじゃないか」と騒いだが許してはもらえず、そのまま署に連行された。

事情聴取のあと、ダレルさんは保釈金を払って自宅に戻ったという。

■「またやるぜ」と決意新たに

想定外の事態になったことに驚いたというダレルさんがメディアの取材に応じ、「後悔などしていないさ」「機会があったらまたやってやろうと思っています」とコメントした。

また自宅に来た警官たちにも言及し、「アイツらは大げさなんだよ」「尻をさらしちゃイカンという法律でもあるのかよ?」などと強気の発言を繰り返した。


■男性の“夢”は他にも…

まったく反省していないダレルさんは、「ラグビーの試合に乱入して素っ裸で走ってみたい」「でも俺は走れないから、車椅子を押してくれるボランティアが必要だ」とも話す。「これまで真面目に生きてきたんだから、少しは自由にふるまってみたいんだ」というのだ。

なお、ダレルさんには2人の子供(10、8)がいる。その成長をおそらくは見届けてあげられないだけに、「尻と恥をさらさず家族と良い思い出を作ってほしい」という声も少なくはない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

スピード違反取締りカメラに尻さらし逮捕 余命6年の男性が「自由にふるまいたい」