2017年、エウレカ魂の軌跡を、彼女の人生を変えた人物の視点から描いていった劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズがスタート。第1作『ハイエボリューション1』、第2作『ANEMONE』に続くシリーズ完結編『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が11月26日から全国公開されます。

『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は11月26日公開!

その『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の公開直前イベントが10月28日秋葉原UDXシアターにて行われました。登壇したのは京田知己監督、エウレカ役の名塚佳織さん、アイリス役の遠藤璃菜さん、そして主題歌「Eureka(feat. kojikoji)」を担当した変態紳士クラブのメンバー・WILYWNKAさん、VIGORMANさん、GeGさん。

司会者に「エウレカ・サーストン役、名塚佳織さんです」と紹介され、「エウレカ・サーストンって呼ばれるのは初めてで、恥ずかしいですね。今日は久しぶりに皆さんとお会いできてうれしいです」と挨拶をした名塚さん。確かに(「交響詩篇エウレカセブン」の)レントンの姓であるサーストンを名乗っているのはとても新鮮でした。そして、今作でもキーパーソンとなるアイリスマッケンジーを演じる遠藤さん、そして京田監督が続けて登場します。

名塚さんは16年以上演じてきたエウレカの最後の旅を終えた心境を聞かれてはいたものの、まだ公開されていないこともあって終わった心境にはなっていないようで、「演じているときは、新たな(成長した)エウレカを演じていく!という感じだったんですけど、いま取材を受けたりしていく中で、これが最後の旅なんだなぁと実感しているところです」としみじみと語っていました。監督もまさに今、制作も大詰めということで、ここに来ている場合なのかと笑いを誘いながら「キャラクターの旅を追体験しながら、これを何度繰り返したら終わるのかと感慨深さはありますが、感傷的になるのは終わってからかなと思います」と話していました。

スカブコーラルを生み出し操ることができる新たな“EUREKA”、アイリスマッケンジーを演じた遠藤さんは収録を振り返り「名塚さんがすごく優しくて。2人で収録できたので親子みたいな感じでした」と感想を述べていました。名塚さんも楽しかったらしく、収録の合間の休憩中にはお菓子を食べながら歓談されていたそうです。。映画はエウレカアイリスが、まるで親子のように旅をするストーリーでもあるので、それに近い関係性を築けたようです。またアイリスと重なるところを聞かれ、「マネージャーさんに確認したら、頑固なところと言われ、私、頑固だったのかな?って思いました」と答え、ファンを笑顔にさせてくれました。

また、今作は『ANEMONE』から10年後の世界になるのですが、名塚さんは「前作から続けてなのですがアネモネがキーになる印象があって、彼女がいるから今作のエウレカがいると思うんです。だから公開までに『ANEMONE』を観ていただけたらうれしいなと思います」と話していました。もちろん、アイリスエウレカの関係も見どころの一つ。アイリスはまだ子どもなので感情の起伏もあり、収録はずっと泣き叫んでいたとのこと。ただ「最後のほうになると自分の意思も固くなり、エウレカとの距離も縮まるんですけど、2日間の収録で、そのときは私と名塚さんの絆もあったのでリアルにできたかなと思います」と遠藤さんは語りました。二人の絆がどう強くなっていくのかも、ぜひ劇場で確かめていただきたいところです。

その後、変態紳士クラブが登場。主題歌「Eureka (feat. kojikoji)」について語っていきます。GeGさんが、「でっかい愛のアニメなので、その情景が見える感じを意識して作曲しました」と言うと、作詞を担当する、WILYWNKAさんとVIGORMANさんは、それぞれ「16年(の歴史)分、書くのかという緊張感でドキドキしたのですが、とてもいい経験をさせていただきました」、「自分たちの人生に照らし合わせて書けたので、早く劇場で聴きたいです」と伝えました。

京田監督は、すべてが終わったあとの曲だということを意識して作ってほしかったそうで、「悲しいかもしれないけど次の世界に旅立てるような、劇場から出たときに気持ちよく街を歩いていけるような曲にしてもらいたいと伝えた気がします」と話していました。名塚さんも「監督がおっしゃったように、終わったあとに聴くのにふさわしいというか。温かい空気に包まれていくような素敵な曲でした。“離さないで”“握りしめて”というのはエウレカにとっては大切なことで、それをずっと求めていたんだろうなと感じたので、それがフレーズとして入っているのはうれしかったです」と共感していました。続けて遠藤さんが「よくYouTubeで見ています。お母さんも聴いていて、よく家で歌っています」と言うと、WILYWNKAさんは「(グループ名が)卑猥な名前なので、お母さんと言われると……」と恐縮していました。

イベントの最後に京田監督から「制作は今まさにクライマックスでしてスタッフ総出で頑張っています。これから冒頭24分の映像を観ていただくのですが、その続きをもっと観たい!と思っていただけたらうれしいですし、SNSなどでその気持ちを伝えていただけると助かります。それがスタッフの力になりますので」とメッセージが届けられ、トークセッションは終了しました。その後は冒頭24分間を上映。その迫力とスケールの大きさに、会場に集ったファンも圧倒されていました。

『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』は、11月26日(金)から全国公開です。

『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開直前イベント!