デジタルアーティストのChris Labrooy氏が制作したデジタルアートが、ポルシェチャイナによって実物の作品となった。

【画像】ポルシェチャイナが制作の「スワン911」の全容

 同氏は2018年にポルシェ「911」と白鳥を組み合わせたアートを公開し、以降もいくつか同テーマの作品を制作してきた。そして今回ポルシェチャイナは、設立20周年を記念したアートカーに「スワン911」を選んだ。「911」が、中国市場に投入された最初のモデルであることも選定の理由だという。

 車のフロントガラスからは大胆に白鳥が顔を覗かせており、タイヤ部分も浮き輪に置き換えられている。実際に水の上に浮くこともできるようで、走れずとも泳げる、世にも珍しいポルシェとなった。この「スワン911」は、現在上海で展示されており、今後世界中のギャラリーで展示さる予定とのことだ。

 Chris Labrooy氏は今回の作品について、「『911』は独特で、風変わりなモデルだ。私が作品を作成するとき、車はある意味で俳優のようなものだが、『911』はAランクのハリウッドスターのような深みと多様性を備えている」と語った。同氏はスコットランドを拠点とするデジタルアーティストで、ポルシェだけでなく、ジャガーNIKE、Appleなど、さまざまな有名企業の広告を手がけている。

 実物のアート作品は非売品だが、同氏のWebサイトでは「スワン911」のコピーが130ポンド(約2万円)から購入できる。(堀口佐知)

画像=Chris Labrooy氏のInstagramより