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批評家 / ライター伏見瞬の著書「スピッツ論 『分裂』するポップ・ミュージック」が、12月17日に株式会社イースト・プレスより刊行される。

本書は、ポップでマニアック、優しく恐ろしく、爽やかにエロティックなスピッツの魅力を「分裂」というキーワードで読み解くもの。スピッツの作品と同時に、メンバー自身が書いた文章、インタビューに基づいた彼らの歴史についても記述されており、草野マサムネ(Vo, G)の歌詞については言葉と音の相互影響という観点から重点的に取り上げられている。

伏見瞬「スピッツ論 『分裂』するポップ・ミュージック」目次

第1章 密やかさについて ─ “個人"と“社会"
第2章 コミュニケーションについて ─ “有名"と“無名"
第3章 サウンドについて ─ “とげ"と“まる"
第4章 メロディについて ─ “反復"と“変化"
第5章 国について ─ “日本"と“アメリカ"
第6章 居場所について ─ “中心"と“周縁"
第7章 性について ─ “エロス"と“ノスタルジア"
第8章 憧れについて ─ “人間"と“野生"
第9章 揺続(グルーヴ)について ─ “生"と“死"

伏見瞬「スピッツ論  『分裂』するポップ・ミュージック」書影