特定特急料金導入で「指定席空席に座れる」スタイルに。

「わかりやすい料金体系」めざす

JR東日本は2021年11月16日(火)、2022年春から山形新幹線秋田新幹線で料金体系などの改正を行うと発表しました。

まず山形新幹線つばさ」は、全席指定席となります。これは、自由席の混雑の悪化や「始発駅のほうが有利で、不公平だ」という声が上がっているなどの課題に対処するためといいます。

あわせて、現在の自由席特急料金に相当する額の「特定特急料金」で、指定席の空いている席に座ることが可能となります。もちろん正規に座席を指定した人が来ると、その人に席を譲る必要があります。この方式は現在、秋田新幹線および東北新幹線の盛岡~新青森間で実施されています。

次に、山形新幹線および秋田新幹線で、在来線区間の特急料金および指定席料金が変更となります。これまでは新幹線区間との直通の有無で料金が異なっていましたが、わかりやすくなります。

指定席料金はベースとなる特急料金(自由席に乗車可)に加算される形の料金相当額です。これまで新在直通する場合、新幹線内ではプラス530円、在来線区間ではプラス380円で、それぞれ別個に加算されていました。しかし改正後は一括され、プラス530円のみとなります。※在来線のみの場合は現在と同じプラス530円のまま

さらに、特急料金も変更されます。これまで在来線区間は、在来線のみの場合は「A特急料金」、新在直通の場合は「幹在特」(A特急料金の3割引)が適用されていました。これが改正後は新たな「新特急料金」に統一されます。新在直通・在来線のみとも、最大280円の値下げとなります。

今回の改正にともない、山形新幹線自由席に関係していた「つばさモーニング特急券」は発売終了、「タッチでGo!新幹線」は新在にまたがる利用は終了、「つばさ定期券」は値下げのうえ、指定席の空席が利用可というものに変更されます。

山形新幹線「つばさ」に使用されるE3系電車(画像:JR東日本)。