日本の駅には荷物検査がなく、厳しい荷物検査に慣れている中国人を困惑させている。中国メディアの新浪は13日、「中国では地下鉄ですら荷物検査が厳しいのに、日本ではなぜ荷物検査がないのか」と題する記事を掲載した。理由を知ると「敬服せざるを得なくなる」と伝えている。

 記事はまず、中国では「防犯は泰山(中国を代表する山)より重い」と言われ、犯罪を未然に防ぐことが重視されていると伝えた。犯罪が起こるたびに人々の防犯意識が高まり、今では「千里の堤も蟻の穴から」で、油断を怠らないのは常識になっているとした。

 では、駅で荷物検査をしない日本はどうなのだろうか。記事はいくつかの理由で日本の駅では荷物検査を導入していないと伝えた。まずは「荷物検査をする場所がないため」で、中国と違って都市の中心部に駅を作ったので駅が狭く、場所がないとした。また「教育」のおかげで日本人は民度が高く、犯罪が少ないとも指摘している。

 さらに日本は「経済」を重視し、「労働力」も不足しているので、非常に少ない犯罪のために大量の人材と資金を投入する、「スイカをなくしてゴマを拾う」ような無駄なことはしないと説明した。さらには「日本人は時間厳守」なので、荷物検査をすることで生活に支障が出てしまうのを危惧しているとした。

 いずれにしても、日本は犯罪率が低いからこそ、利用者の自由と人権が守られていると言えるだろう。荷物検査を導入しなくて済むなら、それに越したことはないはずだが、最近は地下鉄新幹線の車内での犯罪が増えているのも事実で、抜本的な対策を行う必要性が生じているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の公共交通機関で手荷物検査をしない「敬服すべき理由」=中国