バルセロナスペイン代表DFオスカル・ミンゲサが、新体制となった同クラブに言及した。18日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 ラ・リーガ第10節終了時点で4勝3分3敗のバルセロナロナルド・クーマン監督の解任を発表し、6日に同クラブの下部組織出身のシャビ氏を新指揮官に招へい。さらに、かつてバルセロナで公式戦通算391試合に出場したブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスが、約5年半ぶりに電撃復帰を果たした。

 成績不振により10月27日に解任が発表されたクーマン前監督について、ミンゲサは「チームは彼のアイデアを信じることをやめて、みんながそれぞれの方法で物事を解決しようとした。僕たちは、個人的にもチーム的にも良くなかったんだ」と告白。続けて「力関係が良くないときは、自分のできることをするけど、僕たちはやりたいことを信じられていなかった。だけど、今ならきっと状況が変わって良くなると思う。この週末以降、新しいものを見ることができる」と手応えを明かした。

 また、シャビ新監督について、ミンゲサは「ドレッシングルームには変化が必要だったんだ。僕たちが必要とする雰囲気が漂っていなかったし、みんなは幸せではなかった。うまくいっていないときは、気分転換が必要」とコメント。続けて「シャビがいれば、きっとうまくいく。彼がたどり着いたアイデアはとても素晴らしく、非常に良い感じでドレッシングルームに入ってきた。選手は彼の言うことを信じていて、これはとても重要なこと」とチームの雰囲気が良くなっていることを明かした。

 さらに、D・アウヴェスの練習に取り組む姿勢について、ミンゲサ「彼はドレッシングルームに信じられないような雰囲気をもたらした。最初にジムに行くのは彼だし、トレーニングに強度を与え、リズムをもたらし、最も多く走るのも彼だ…。(セルヒオ・)ブスケツや(ジェラール・)ピケは、彼がランニングマシンのような存在であることを伝えていた」と感銘。続けて「38歳にしてあの姿勢とメンタリティを持っているのは信じられない。チームに必要な勝利の精神を与えてくれるし、ディフェンダーとしても彼のプレーにはいつも注目している」と心境を明かした。

 最後に、20日に行われるラ・リーガ第14節エスパニョール戦について、ミンゲサは「バルセロナ出身の人にとっては、いつも特別なゲーム」と“バルセロナダービー”へ言及。続けて「今シーズンのターニングポイントになる。今の状況を変えるには良い試合。新しい監督を迎え、スタジアムも満員で応援してくれるだろう。これからは、良い結果を積み重ねて、僕たちが脆弱なチームではなく、誰とでも戦える、タイトルを狙えるチームであることを示していかなければならない」と意気込みを示した。

ミンゲサ(左)とクーマン前監督(右) [写真]=Getty Images