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複数のメーカーと提携交渉中?

マクラーレンは、アウディを含む複数の会社とパートナーシップについて交渉中であると、関係者がAUTOCARに明かした。しかしこの関係者は、BMWなども交渉に関与しており、予備的な話し合いが活発化していると述べている。

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AUTOCARは先日、アウディマクラーレンを買収するとの情報を掴み報じたが、マクラーレンはこれを公式に否定した。同社は声明の中で、この情報は「完全に不正確」だと述べている。

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マクラーレンの技術戦略には、他の自動車メーカーを含むパートナーやサプライヤーとの継続的な議論と協力が常に含まれています。しかし、マクラーレン・グループの所有構造に変更はありません」とのこと。

しかし、新たな情報源によると、アウディの交渉は「重要」な段階にまで進んでおり、このまま交渉を続けるか、それともすぐに手を引くかの決断を迫られていることが示唆されている。ドイツのメディアの報道を受けて、ロイター通信は、アウディが「協力の機会をいつでも受け入れる」と述べたと報じた。

AUTOCARの情報筋によると、マクラーレンとのパートナーシップを検討しているのはアウディだけではなく、BMWなど他の自動車メーカーも初期段階の交渉を行っている可能性があるという。当のBMWは、マクラーレンとの関係に関するこれまでの報道は「誤り」であるとして、当初からの姿勢を崩さない。

マクラーレンに関心を示している関係各社は、F1チームに興味を持ったことからアプローチを開始したとされているが、情報筋によると、一部の関係者がマクラーレンの量産車部門にも話を広げているという。

マクラーレンは、モータースポーツ部門と量産車部門が別々の所有権を持つ構造になっている。同社は最近、資金調達や人員削減、マクラーレンアプライドテクノロジーズ部門の売却、ウォキング本社のリースバックなど、大規模なリストラを行ってきた。

フォルクスワーゲン・グループ傘下のアウディポルシェは、F1参戦を積極的に検討していることが広く知られている。BMWの名前はこれまでF1とは無縁だったが、メルセデスの成功とアウディの参入の可能性を考えると、その立場を再評価するのが妥当だろう。

ヒュンダイは以前からF1との関連が指摘されていたが、現在のところ世界ラリー選手権からの転向を計画しているという証拠はない。また、複数のF1チームは、さまざまな中国の自動車メーカーにF1参入を検討するよう求めていると言われている。

ロイター通信は、BMWの広報担当者がマクラーレンとの提携の可能性について否定したと報じている。両社はバッテリー技術の開発などですでに協力しており、この関係を深めるために非公式な話し合いが始まったものと考えられるが、まだ正式な協議には至っていない。しかし、正式に協議を進めるかどうかの決定は間近に迫っていると思われる。

仮にアウディがパートナーシップを結ぶことになった場合、関係ブランドとどのように調整するかが1つの焦点となるだろう。F1における両社のパートナーシップはうまくいくかもしれないが、フォルクスワーゲン・グループは、傘下のランボルギーニポルシェとの関係をどう収めるかという課題を抱えることになる。

また、フォルクスワーゲン・グループと深い関係にあるリマックブガッティのパートナーシップにどのような影響を与えるのかも不明である。このパートナーシップは、ハイパーカーのリマック・ネヴェーラと、間もなく引退するブガッティ・シロンの後継となる完全EVの開発を目的として考案されたものだ。

ポルシェは、既存のF1チームのパワートレイン・パートナーとして参入する可能性が最も高いと考えられており、現在ミルトンキーンズに独立したパワートレイン部門を設立中のレッドブルがそのような契約を結ぶのではないかと考えられている。


マクラーレン アウディ、BMWと提携検討か 関係各社と交渉中との情報