中国のポータルサイト・百度に16日、近代以降多くの欧米文化を取り込んできた日本の社会に存在する、欧米とは異なるルールや考え方について紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、日本が世界でも5本の指に入るほどの経済規模を持ち、欧米との間で互いに影響しあって発展してきたとする一方で、日本と欧米との間には明らかな文化の違いも存在すると紹介。その代表的な例を挙げている。
 
 まず、日本では移動中の飲食が嫌悪されることが多いとし、日本の道路を歩いている時や、電車やバスなどの公共交通機関を利用している時に物を飲み食いするのは礼儀知らずとみなされると紹介した。その背景には、日本人が食事には十分な時間と快適な環境が必要だと考えている点、そして人口密度が非常に高い環境でにおいを漂わせながら物を食べれば他人に迷惑がかかるといった考え方があると説明した。
 
 次に、公衆の面前で友人や恋人、結婚相手に対して露骨な愛情表現をすることも忌み嫌われると指摘。「米国人観光客はしばしば、ロシアの青少年が公衆の面前ではばかりなくイチャイチャしていることに驚きを感じると同時に、日本人が公衆の面前で愛情表現を見せないことにも衝撃を覚える」とし、日本では公共の場でキスやハグといった身体的な愛情表現をすること禁じる法律はない一方で、このような行為をすれば公衆の無言の強い圧力を受け、冷たい視線を浴びることになると伝えた。

 そして、友人や恋人、夫婦が手を繋いで歩く程度なら問題ないものの、長時間抱き合ったり、腿の上に座ったり、堂々とキスをしたりすれば、周囲の人が不快感を抱くとし、日本人の友人ができたとしても、別れ際に欧米式の「友好のハグ」をすることは控えた方がいいと説明。日本でも最近は欧米式の身体表現に慣れた若者が多いものの、それでも大多数の人はいい気にはならないと紹介している。
 
 記事は最後に、人口密度が高く、空間が非常に貴重な日本では衛生的な習慣が非常に重んじられているとも紹介。多くの飲食店では注文を取る前におしぼりタオルが提供され、スーパーマーケットコンビニエンスストア、ドラッグストアなどの商店では、お金を支払う際に直接レジ係と接触せずに済むように、お金やカードをやり取りするための小さなトレーが使われていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の公共の場で、欧米式の愛情表現をしたらどうなるか=中国メディア