サンチョー

お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介が19日、東京・池袋で開催された『映画サンチョー初日舞台挨拶』に登場。すべての登場人物を2人が演じるという異色の内容となった同作の見どころを、監督の倉本美津留と共に語りまくった。


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■新感覚の「コントシネマ」

高校一年生の登山部員・安田(福徳)は、ある日顧問(後藤)に呼び出され「部員が一人だけになってしまったため退部届を出してほしい」と迫られるが、そこから新たなストーリーが始まることに─。

コントの笑い+長編映画の物語性をかけあわせた新たなエンタメ「コントシネマ」を、ジャルジャルタッグを組んだ構成作家・倉本が作り上げるのが『サンチョー』の特徴だ。


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■ロケ地に感激する福徳

ジャルジャル・福徳秀介

同作は、この夏に行われた単独ライブツアー「JARUJARU TOWER 2021─ジャルってんじゃねぇよ─」と同時進行で制作。

それゆえスケジュールはかなりタイトだったようで、倉本が「2人のライブもあったので、全然時間がない中で話だけが進んでいって。スタッフ手配やロケ地選定は一日でほとんど決めましたね」とそのドタバタぶりを振り返ると、福徳は「でも、映像見たらわかるんですけどCGのように綺麗な場所だったんですよ。こんな大きな山に行くとは思っていなくて…」とスタッフ陣の努力に感激した様子を見せた。

■後藤の提案が…

ジャルジャル・後藤淳平

ジャルジャルが作中で演じたのは合計11キャラ。倉本は「撮る側からすると同じ人間には見えない。ジャルジャルの凄さはそこ。少しでも髪型、服装が変わると、そのキャラに憑依する」とその演技力を絶賛する。

後藤も「どうにかして別人に見せるよう気をつけましたね」とかっこよくまとめたが、その後、福徳が「音入れ前の映像を後藤が見たのですが、『誰が誰だかわからない』と不安になっていた(笑)。監督に『冒頭に相関図を出すべきでは』とグループLINEで提案するも、『いりません』と即却下。スッキリしました」と裏話を暴露。

しかしそのアイデアはその後予告編に採用されたと倉本は語っていた。


■「コントをまるまる…」

倉本美津留

続いて司会者から気に入ったキャラを聞かれた福徳は、「僕は女性役もやったんですけど、ワンピース着て外を歩くとめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。どーんと脚を開いて座ったり…」と喜びをあらわに。

そんな見どころ満載の同作を、倉本は「めちゃくちゃおもしろいコントをまるまる一本撮った感覚です」とまとめた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

ジャルジャルが11役を熱演 注目のコントシネマ『サンチョー』制作秘話