アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅが、Twitterで一部ファンの声に対して不満をあらわにした。以前は周りからの批判などに惑わされないよう「我が道を進んでいこう」と自ら言い聞かせていたきゃりーも、体型について「指ムチムチ」などとしつこくいじられて我慢ならなかったようだ。このところ芸能界でも“体型いじり”や“容姿いじり”と呼ばれる行為を問題視する傾向にあるが、海外では「容姿に触れた」人を見る周りの目が変わってしまう国もあるという。

2019年5月には「周りからの批判とか余計な感情に惑わされないように我が道を進んでいこう。令和はそんな感じで生きていく」とツイートしていたきゃりーぱみゅぱみゅ。ただ2020年5月に「#検察庁法改正案に抗議します」のツイートが炎上してやむなく削除したこともあった。同年5月には女子プロレスラー・木村花さんが亡くなった誹謗中傷事件があり、きゃりーは具体的な内容を避けながら「誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで」とつぶやいていた。

今年は8月にメジャーデビュー10周年記念日を迎えてデジタルシングル『原点回避』をリリース。さらに2022年1月から全国ツアーが始まるとあって、テンションも上がっていたことだろう。そんななか11月21日に、「指輪とか靴とかアイテムを公開してるのに『指ムチムチですね!』とか『足首ないですね!』とか『扁平足ですね!』とか体型の事を指定してくるの本当にやめて欲しい。UPする気がなくなります…」とツイートしたうえで、「痩せてたら可愛いんですか? 私は自分が好きな自分になる事が大切だと思います」と訴えた。

4月には3時のヒロイン福田麻貴がTwitterで「この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました!」と宣言したようにお笑い界でも“容姿いじり”には慎重だが、海外ではより切実らしい。

世界陸上・男子400mハードル銅メダリスト為末大氏は、アメリカとオランダに住んで「容姿については触れてはいけない」ことを知ったという。9月にTwitterでつぶやいたところによると、容姿のことを言ったからとすぐ責められはしなくても「あの人はそういう人だというレッテルを貼られる」そうだ。妻も息子が友達と口げんかして容姿に触れたときは注意するので、為末氏は「息子には日本の外でも生活できるようにしてあげたいのでそれはとても良いことだ」と共感していた。

ちなみにきゃりーぱみゅぱみゅは、体型を指摘してきたファンに「もちろん悪気がないこと悪意がないことってのはわかるのですが、ツキんってなる事だけはわかっていてね。私も皆んなと同じいち人間です」(原文ママ)とツイートした後、手を合わせて詫びる絵文字とともに「めちゃくちゃファンの方だとは思いますので、引用リツイートは取り消させて頂きます」とフォローするのを忘れなかった。

画像2枚目は『きゃりーぱみゅぱみゅ 2021年11月20日付Twitter「重ね付けきゃわー」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト