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フェラーリ・デイトナSP3発表

フェラーリデイトナSP3が発表。

【画像】デイトナSP3、どれくらいのインスピレーション?【モチーフ5選 比較】 全59枚

2020年に開催されたフェラーリのF1参戦1000回記念グランプリなどさまざまななイベントの舞台、イタリアのムジェロ・サーキットで披露された。

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フェラーリデイトナSP3    フェラーリ

デイトナSP3は、フェラーリIcona(イーコナ)シリーズの3番目のモデルにあたる。(SP1/SP2が1番目と2番目)

イーコナ・シリーズについてフェラーリは「フェラーリ屈指のアイコニックなモデルのタイムレスなスタイリングを大胆かつ現代的に再解釈し、現在利用できる最も革新的な素材やテクノロジーを駆使して、フェラーリの歴史を称えています」とコメントする。

この記事では外装/内装/パワートレインについて解説する。なお、価格や生産台数については明言されていない。

フェラーリ・デイトナSP3の外装

全長:4686mm、全幅:2050mm、全高:1142mm、ホイールベース:2651mm。トレッド(前):1692mm、(後):1631mm。乾燥重量は1485kg。

タイヤ(前):265/30 ZR20、タイヤ(後):345/30 ZR21

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フェラーリデイトナSP3のリアビュー。    フェラーリ

頂点が2つあるフロントフェンダーは、512 Sや712 Can-Am、312 Pといった過去のフェラーリ・スポーツプロトタイプを参考にしているという。

サイドボディ後部は、ほっそりとしたウエストから外へ張り出し、リアタイヤ前方を包み込む屈強なふくらみへと盛り上がり、テールに向かって再び絞り込まれている。

もう1つ、鍵となる要素がバタフライドアだ。エアボックスが内蔵されており、サイドのラジエーターへと空気を導く。機能のみならず、外観もたレーシングカーを強く想起させる。

リアは複数の水平ブレードが締めくくる。「未来的であると同時にフェラーリDNAの特徴を感じさせる外観です」とフェラーリはコメントする。

テールライトは、ブレードの1列目に組み込まれている。ディフューザー上部の中央にはツイン・テールパイプが配置されている。

フェラーリ・デイトナSP3の内装

フェラーリデイトナSP3の内装は、330 P3/4や312 P、350 Can-Amを参考にしているという。

主眼となったのが、ダッシュエリアと2個のシートを明確に分離して、キャビンの横幅を広く見せること。

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フェラーリデイトナSP3の内装。    フェラーリ

ダッシュボードの、トリムはクオーターガラスまで広がり、ウインドスクリーンと接続するエリア全体を包む。

シートはシャシーと一体化している。周囲のトリムへのテーマの拡張、ボリューム感による効果などは、固定式シートだからこそ可能となったという。

ドアパネルのデザインも、コックピットの幅を広く見せる。カーボン・ファイバー製パネルにトリムエリアをいくつか加え、肩の高さにはレザーパッドを設ける。これもまたスポーツプロトタイプとの関連を伝える意図があり、ラップアラウンドの印象を強める。

パワートレインはV12搭載前提

6.5L V型12気筒ユニットを搭載するため、812コンペティツィオーネのエンジンが出発点となった。

搭載位置はリアミド。シリンダーバンク角は65°、ボア・ストロークは94mm×78mm専用チューンの7速ギアボックスを組み合わせる。

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フェラーリデイトナSP3は812コンペティツィオーネのV12エンジンをベースとする。    フェラーリ

吸気システムは根本的に再設計された。ガソリン直噴システム(噴射圧350bar)では、マネージメント戦略がさらに進化したという。

最高出力は840ps/9250rpm、最大トルクは71.1kg-m/7250rpm。最高許容回転数は9500rpmとなる。


フェラーリ・デイトナSP3発表 Icona(イーコナ)シリーズ3番目