CLAMPのベストセラーコミックが蜷川実花監督のメガホンで映画『ホリック xxxHOLiC』として2022年4月29日(金・祝)に公開されることが決定。あわせて、神木隆之介柴咲コウが主演を務めることも発表された。

【写真を見る】どんな願いでも叶える不思議な【ミセ】の妖艶な女主人、壱原侑子を柴咲コウが演じる

原作は、耽美的に超常現象を描くカリスマ創作集団、CLAMPの2003年~2010年にかけて連載されていたベストセラー同名コミック。単行本は累計1400万部を突破し、小説化、アニメ化、実写ドラマ化、舞台化とメディアミックスが展開されてきたコミックがついに実写映画化される。監督を務めるのは、これまで『ヘルタースケルター』(12)、『Diner ダイナー』(19)、『人間失格 太宰治と3 人の女たち』(19)を手がけ、写真家としても世界的に認められている蜷川。その絵柄の美しさでも支持を集めているCLAMPの世界観を圧巻のビジュアルで映像化する。

心の闇に寄り憑く“アヤカシ”を見ることのできる高校生の四月一日君尋(わたぬききみひろ)を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』(12)、『君の名は。』(16)の神木。また、どんな願いでも叶える不思議な“ミセ”の女主人である壱原侑子を、『容疑者X の献身』(08)、『青天の霹靂』(14)の柴咲が演じる。自らの能力を消し去りたいと願う四月一日は侑子に出会い、「どんな願いも叶えてあげる。ただし、それに見合う対価をいただく」と告げられる。妖しく美しい侑子は願いを叶えるために、一番大切なものを差し出すように囁くのだった。キャスティングに関し、蜷川監督は「(柴咲の)出演が決定した時点で、この作品の成功を確信しました」「四月一日は神木くんしかいないと思っていた」と2人への絶大な信頼をコメントで寄せた。

また、同時に解禁されたビジュアルは、映画撮影時に蜷川監督が撮り下ろした写真。侑子が妖艶に四月一日を導く様子と切り取った一枚からは監督の世界観が垣間見えている。さらに、監督撮影の四月一日、侑子のキャラクター写真も解禁されている。

神木と柴咲の共演は、神木が10歳の頃のTVドラマDr.コトー診療所」まで遡る。果たして両演技派の久々の共演と蜷川監督の映像手腕はどのようにCLAMPの世界観を構築しているのか?続報に期待して待ちたい。

<スタッフ&キャストコメント>

蜷川実花(監督)

「『どうしてもxxxHOLiC を映画化したい!』と最初に打ち合わせをしてから、約10年。様々なことを乗り越えてやっと完成しました。終わってみるとこの時期に公開できることに,ある種の「必然」を感じます。音を立てて世界が変わる瞬間を体験した私たち、今だからこそ『xxxHOLiC』の中で語られていることが、より滲み入るように入ってきます。「この世界ではみんな誰かと関わって、何かを共有している。選ぶのはあなた自身、未来はそれぞれの選択の先に在る」原作の持つ力に導かれながら、新しい表現にたどり着けたと思います。やり切りました。ぜひ劇場にお越しください。(柴咲さんについて)昔から「いつか一緒にやりたい」と熱望していました。出演が決定した時点で、この作品の成功を確信しました。とても難しい役ですが、柴咲さんの侑子さんとしての説得力がとにかく素晴らしく、原作ファンの方にも納得してもらえる侑子像になっていると思います。ずっと見たかった圧倒的に美しい柴咲コウの姿を見ることができて、まだ興奮しています。(神木さんについて)『四月一日は神木くんしかいない』と思っていて、今回ご一緒できて本当に良かったです。ほぼ初顔合わせでしたが、正確に正解を導く演技力に、本番の熱量に、撮影中は驚きの連続でした。 神木隆之介の才能をたくさん浴びる幸福な時間、とにかく楽しく充実した撮影でした。 今いちばんの推し!安心して推せる!またワクワクする仕事をぜひご一緒したいです」

神木隆之介(四月一日君尋役)

「まさか僕が蜷川実花さんが表現する「xxxHOLiC」に出させてもらえるとは思ってませんでした 。すごく嬉しかったです。僕なんかが実花さんの世界観に入ってしまっても良いのかな。と思っていましたが、優しく迎え入れてくれました。ありがとうございました!柴咲コウさんとは、僕が小学生の時に共演させていただき、また一緒に作品を作らせていただくことができて幸せでした。『xxxHOLiC』よろしくお願いします!」

柴咲コウ(壱原侑子役)

「『蜷川実花』という唯一無二の色彩美を持った方が作り出す映像の中に溶け込めること。クランクイン前のフィッティングやメイクテストの時からすでにその世界観を楽しんでいました。また、以前から原作を読みなおす度、"四月一日"のイメージが神木隆之介さんと重なり、まさに現場でも"四月一日"そのものの佇まいでした。"四月一日"と侑子の不思議な関係性が自然に醸し出せたと思います。映画としては、押し黙って観るというよりも、内装・衣装・メイク・ヘア 様々な美術について、仲間とあれこれ語り合いながら観られたらより楽しめる作品だと思いました。ファッション好きな方々にも是非ご覧頂ければと存じます」

●池田史嗣(プロデューサー)

「昔から愛読していた『xxxHOLiC』の実写映画化。夢のような企画です。信頼する蜷川実花監督から『どうしてもxxxHOLiC を映画化したい、力を貸してほしい』と相談を受けた時は驚きましたが、CLAMP 先生の世界観を実写映画で表現できるのはこの方しかいないと考え、原作の持つ芸術的なまでの画の美しさと深いメッセージ性、この二つの本質を絶対に損なわぬよう、大きな敬意を持って取り組みました。キャスティングについては、超難役を見事に体現した主演お二人の力量に感服しています。神木さんは姿形やイメージも含め、見えないものが 視えて しまう悩みを持つ青年、四月一日くんそのもの。お芝居が巧いと聞いてはいましたが、ひょっとしてこの人はアンドロイドなのでは?というくらいに正確無比な演技で複雑な心の内面を精緻に表現し、現場ではその才能に何度も驚かされました。謎に満ちた 次元の魔女 壱原侑子を演じるのは柴咲コウさん。凛とした美しさと妖しさを併せ持つ絶対的な存在で、それでいてチャーミングであるというギャップを持つ魅力的な美女...となると柴咲さん以外にないということは監督と完全に意見が一致。美しさは勿論、そこに居るだけで空気を変えてしまう圧倒的な存在感と流石の演技力で、人気キャラクターを見事に昇華させてくださいました。そして、お二人の持つ圧倒的な色気を感じることができるのは実写映画ならではの醍醐味です。映画「ホリック xxxHOLiC」は未だかつてなかった、妖しくも美しい《新体感ビジュアルファンタジー》。至る所にこだわりと仕掛けが散りばめられており、これから次々と刺激的な情報を発信して参ります。どうぞご期待くださいませ」

文/鈴木レイヤ

写真家としても活動する蜷川実花が艶やかで華やかな世界観を作り上げた/[c]2022 映画「ホリック」製作委員会