チャンピオンズリーグ(CL)のグループE第5節、バルセロナvsベンフィカが23日にカンプ・ノウで行われ、0-0のドローに終わった。

開幕連敗スタートもディナモ・キエフ相手の連戦をいずれも1-0でモノにし、グループ2位に浮上して今節を迎えたバルセロナ(勝ち点6)。この間にチャビ新監督を迎えたチームは、直近のエスパニョールとのダービーを同じく1-0で勝利し、レジェンドの初陣を白星で飾った。

そして、チャビのCL初陣となった今回の一戦では前回対戦で0-3の完敗を喫した3位のベンフィカ(勝ち点4)を相手にリベンジと共に、突破を決める勝ち点3を狙った。エスパニョール戦からは先発3人を変更。ミンゲサ、エリックガルシア、イリアスに代えてアラウホ、ラングレ、デミルを起用し、デミルとジョルディ・アルバウイングバックに入る[3-4-3]を採用した。

立ち上がりからリズム良くボールを動かして攻勢を仕掛けるバルセロナは、8分にボックス右に侵入したデミルが得意の左足を振っていきなりゴールに迫るが、これはGKの好守に遭う。

以降は3バックの両脇に入るアラウホやラングレの攻撃参加をアクセントに的を絞らせない攻めで幾度か良いシーンを作っていく。27分にはカウンターから中央のニコ・ゴンサレスがドリブルで長い距離を運んでボックス右に走り込むアルバにラストパス。だが、アルバのシュートはコースが甘くGKヴラチョディモスに阻まれる。

一方、守勢が続くベンフィカだが、粘り強い守備でピンチを凌ぎつつ相手の高い最終ラインの背後を狙う形で幾度かホームチームに冷や汗をかかせる。

そして、34分には右CKの場面でエヴェルトンのクロスをゴール前でDFラングレを振り切ったヤレムチュクがダイビングヘッドで合わすが、これはGKテア・シュテーゲンの見事な反射神経を前にはじき出される。さらに、直後の右CKの流れからオタメンディが強烈なシュートでゴールネットを揺らしたものの、ここはエヴェルトンのCKがゴールラインを割っていたとの判定でゴールは認められず。

互いに決定機を作り合った中、前半終了間際の42分には右サイドからドリブルで内に切り込んだデミルが狙いすました左足のコントロールシュートをファーポストへ飛ばすが、これは惜しくもクロスバーを叩いて先制点とはならなかった。

後半も試合の主導権を握るバルセロナだが、最後の局面で精度や連携が合わず、決定機まであと一歩という状況が続く。57分には相手の高いラインの背後に抜け出したデパイがボックス内で深い切り返しを見せてDFヴェルトンゲンをかわすが、必死に戻ったDFオタメンディの見事なカバーに阻まれて絶好機を逸する。

一方、狙いとするカウンターの形を作れないベンフィカは59分、ジョアンマリオ、ヤレムチュクを下げて、より機動力があるターラブト、ヌニェスを同時投入。その狙い通りにヌニェスが相手を引っくり返す場面を創出する。

最終節の相手がバイエルンであることを考えると、勝ち切りたいバルセロナは66分にデミルを下げて切り札のデンベレを投入。すると、交代直後の67分には早速右サイド深くで鋭い仕掛けを見せたデンベレがゴールライン際で浮き球のクロスを供給。これにゴール前のフレンキー・デ・ヨングが飛び込むが、ヘディングシュートは相手GKのファインセーブに遭う。

その後はフレッシュな選手の投入で均衡を保とうとするベンフィカに対して、バルセロナが攻勢を仕掛ける状況が続く。83分には左サイドアルバからのアーリークロスに完璧なタイミングで抜け出したアラウホが見事なボレーシュートをゴールネットへ突き刺す。だが、これは抜け出しのタイミングでオフサイドを取られ、土壇場での先制点とはならず。

その後、アラウホとラングレを下げてエリックガルシア、デストを投入して前がかるホームチームだったが、相手の守備をこじ開けられない。すると、後半アディショナルタイムの93分には完全に背後を取られてヌニェスとセフェロビッチに2対1の数的優位のカウンターを許したが、ここはGKテア・シュテーゲンの好守とセフェロビッチのシュートミスに救われ、何とか失点を免れた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、チャビ監督のCL初陣をゴールレスドローで終えたバルセロナは2位こそキープしたものの、最終節での自力突破には敵地でのバイエルン戦勝利が必須という厳しい状況となった。

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