カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 ルーマニアの路上に捨てられていたその犬は、女性が車を停めると近づいてきた。だが、女性が車を降りると怯え、悲しい鳴き声で鳴いていた。

 過去にトラウマになるようなひどい扱いを受けたのかもしれない。それでも女性は根気強く接し続けたところ、犬は女性に触れられることを許した。

 躊躇しながらも女性のそばから離れようとしない犬。本当は愛されたかったし、愛したかったのだ。できることなら再び人間を信じたかったのだ。

 そのことを悟った女性は、車に乗せて保護することに。そのころにはもう、犬は女性の顔を舐めていた。

【画像】 道路脇に捨てられていた犬

 ルーマニアのブカレストにある非営利動物救済団体『SOS. Animal Rescue Mission Sheila』のメンバー、ジョージアナ・ネヤーグさんは、9月26日車で道路を走行中1匹の犬を発見した。

 道路脇にいたその犬は、ジョージアナさんが車を止めると近付いて来た。

 しかし、車から降りたジョージアナさんが犬に近付こうとすると、頭を低くして高い怯えの声を出し、人間への恐怖をむき出しにした。

Scared Dog Abandoned On Roadside Melts In Woman’s Arms After Being Rescued

 これまで多くの犬を保護してきたジョージアナさんは、その犬がかつて人間にひどい扱いを受け、大きなトラウマを抱えていることを悟った。

 犬の恐怖心を解くために、根気強く接し続けたところ、やがて犬はジョージアナさんに触れられることを許した。

 頭をやさしく撫でてやるうちに、ジョージアナさんは犬が再び人を信じたい、愛されたいという気持ちがあるけれども躊躇していることに気付いた。

 しばらく撫でてから車の中に保護すると、犬はすでに心を開いていた。救ってくれてありがとうと、お礼を言うかのようにジョージアナさんの顔を舐め始めた。

abondoned dog2_e

image credit: youtube

犬のために永遠の家を探す予定

 ジョージアナさんは、連れ帰った犬をパウラと名付けた。

[もっと知りたい!→]ボクを一緒に連れてって!車の後を必死で追いかけてきた野良犬の保護物語(ギリシャ)

この子を見た時、家に連れて帰ってあげなければとすぐに思いました。

全ての傷ついた心を癒すことができるのは、なんといっても無条件の愛です。パウラは、私の腕の中を安全と学んだようです。

なぜ、パウラあそこにいたのかは、わかりません。でも、今はっきりとわかっているのは、この子の未来は明るいということです。(ジョージアナさん)
abondoned dog3_e

image credit: youtube

 獣医の検査結果によると、パウラは生後11か月ほどだったようだ。現在はジョージアナさんのもとで一緒に暮らしているパウラだが、そう遠くない将来に永遠の家を見つけてやる予定になっているという。

written by Scarlet / edited by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

ニンゲン・コワイ。人間に恐怖を抱きながらも、本当は愛されたかった捨て犬