俳優の松本潤が25日、都内で開催された映画『99.9‐刑事専門弁護士‐ THE MOVIE』完成報告イベントに、香川照之杉咲花、木村ひさし監督とともに登壇。松本らが今作から参加した杉咲の演技を絶賛する一幕があった。

【写真】松本潤&香川照之&杉咲花が登場 映画『99.9』完成報告イベントの様子

 2016年と2018年にTBS系で放送された松本主演ドラマの映画版となる本作は、事実を徹底的に追及する型破りな弁護士・深山(松本)ら個性豊かな弁護士たちが、ぶつかり合いながらも99.9%逆転不可能な刑事事件に挑むリーガル・エンターテインメント。公開前日の12月29日には、TBS系にてSPドラマも放送される。

 撮影は今年の4~7月に敢行。ドラマから3年ぶりの現場に、松本は「楽しかったです。ブランクは感じず、現場に入ると深山の雰囲気にすぐに戻れました」とニッコリ。深山とチームを組むベテラン敏腕弁護士の佐田を演じる香川は「役作りを引き戻す必要もなく、僕としては松本さんへの自然な反応ができて。ひたすら楽しい現場でした」と回顧。前作では深山らの親父ギャグも話題を集めたが、香川は「親父ギャグをどう言うかに5年間、体力、労力、精神力を使ってきて、昨日今日生まれた笑いではない」と力説。松本も「だいぶ熟成してるよね」と同意すると、「今回もふんだんにあります」とニヤリ顔でアピールした。

 3代目ヒロインとなる杉咲は新米弁護士の穂乃果を演じるが、「すごい個性的なキャラクター」と言い、「木村監督が本番の直前に来て、新しい動きを足してきて。それが面白いんですけど、役として平然と言わないといけないので、心の準備ができない焦りがありました」と苦笑い。松本はそんな杉咲のこを「役をつかむスピードや振り切った演技は、すごいなと思って見てました」と絶賛。

 香川は「木村監督が、1作目の榮倉奈々さん、2作目の木村文乃さんの仕上げっぷりよりもはるかに仕上げてやろうという感じで。杉咲さんは『できません』と言ってもいいのに、それができちゃうんです。朝ドラの1週間後にこれをやれと言われたら、僕なら怒ります」と杉咲をべた褒めした。木村監督にも「120%」と評価された杉咲は、恐縮しつつも「皆さんにくらいついていかないといけないと思って」と振り返り、座長の松本に対して「座長としてかっこよくて。すごく勉強になることばかりでした」と感謝していた。

 最後には、松本が本作の出来を聞かれ、「99.9点」と凛々しい表情で回答。「自信もってお届けできる作品に仕上がりました。いい意味でテレビドラマの空気が残っていて、映画で楽しめる作りになってる。あとの0.1%は観客の人に見ていただいて埋まると思ってます」と自信を見せていた。

 映画『99.9‐刑事専門弁護士‐ THE MOVIE』は12月30日より全国公開。

『99.9‐刑事専門弁護士‐ THE MOVIE』完成報告イベントに登場した松本潤  クランクイン!