2021年11月、高級有名ブランドDiorの一枚の広告が物議をかもしだしている。

 おそらく藍染で手織りの民族衣装を着た「中国人」女性が、Diorのバッグを持っている。なんの違和感もない、少なくとも筆者は。

 女性の肌は、おそらく太陽の下で一生懸命に働いたであろう日焼けをしている。その日焼けを隠すことなく、ほぼすっぴん日焼け以外はシミも皺もなく、肌のきめの細かさが美しい

 そこにおそらく中国伝統の髪飾りを付けている。結婚式など、ハレの日の装いだとわかる。一生懸命働いたからこそ、ハレの日にDiorのバッグを手にすることができたのだろう。

 ただ、見方によっては、教科書に出てくるアイヌの女性(入れ墨はない)にも見えなくはないし、目の淵が上に向かっていることで朝鮮系の女性に見えないことはない。しかし、アジアの女性だから、いずれかの時代のルーツで似通った顔立ちになることは否めない。

 この広告が一瞬のうちに、中国のネット上から消えた理由は、欧米人から見たアジアの女性がこれなのか。中国女性をバカにしている。中国文化を間違って捉えている。などなどだ。

 この広告を撮影したのは、中国人の写真家だ。彼は「祖国を愛している。だからこそ、中国の文化を一つの記録として世界中に伝え、美しさを知ってもらいたかった」という意図で撮ったとは言うが、中国版Twitterが炎上してからは「中国の文化をもっと学びます」と謝罪している。

 ブランド品は、働いているのか働いていないのかわからないけれど、お金がどこからかわいてくるセレブしか持ってはいけないものなのか。そのセレブは、欧米人並みの顔立ちと素顔がわからないほどの化粧をして、「私しか持てないほどの価値があるものよ」と笑っていれば許されるのか。

 日焼けしたすっぴん女性は、中国にはいないのか。炎上こそが、中国人の奢りではないだろうか。

 なお、この記事を世界で一番先に報じたのが、韓国のメディアだと言うオチもある…。

高級有名ブランドのDiorの一枚の広告が物議をかもしだしている