イギリスに住む男性が、日曜の朝に予期せぬ恐怖体験を味わった。ライフル銃を持った複数の警官が、突如自宅に突入してきたのだ。全く身に覚えはない。
パニック状態の中、手錠をかけられて拘束され、下着姿のまま路上に連れ出された男性だが、その後警察による「住所間違い」だったことが明らかとなった。
【画像】 複数の武装警官が自宅に突入、銃を突き付けられ拘束される
11月14日午前8時半頃、イギリス・ハートフォードシャー州セント・オールバンズに住むエディ・クロスデルさん(56歳)は、激しい怒鳴り声とドアを蹴るような音で目を覚ました。
最初、エディさんは同じマンション内の住人が泥酔して喧嘩をしているのかと思ったが、自分の家の玄関ドアが激しく蹴られているようだ。
そこでドアスコープから外を覗くと、武装警察が自分の家に向かって銃を構えているのが見え、恐怖におののきながらドアを開けた。
その様子は、エディさんの玄関に設置されているリングドアベルカメラに捉えられているが、複数の武装警官がライフル銃を構え、ドアを足で激しく蹴って「直ちにドアを開けろ!」と叫んでいる。
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その後、ドアを開けたエディさんに、警察はライフル銃やテーザー銃を突きつけ、「両手をあげろ!」と命令。
Tシャツと下着1枚で寝ていたエディさんは、そのままの状態で武装した警官にまっすぐ歩み寄ると、壁に体を強く押し付けられ、いきなり手錠をかけられ拘束された。
彼らは、突然やって来たのです。困惑する私に「こっちを見ろ!」「まっすぐ歩いて来い!」と命令し、手錠をかけました。
私の頭には、「自分がいったい何をしたというんだ!?」「テロリストと勘違いされているのか!?」という思いが渦巻きました。
目にした光景に、ただもう恐怖しかありませんでした。
後のメディア取材で、恐怖体験を語るエディさん。
彼が口にしているように、エディさんにとって警察の突入は全く身に覚えのないことであり、事実彼は無実だった。
警察側が住所を間違っていたことが発覚
その後、エディさんは素足のまま路上へ連れ出された。
11月の寒空に、私はTシャツと下着1枚、素足で、しかも手錠をかけられて連れ出されました。
路上には、ものものしい警察の姿がありました。あんな大勢の警官はみたことがありません。
ここまでの事態になるような何かを自分がしたとは思えない。いったいなんなのかと、ただただ恐怖でした。
エディさんによると、武装警官は9人、通常の制服警官は6人、バンが2台、パトカー3台、更に複数の警察犬の姿もあったという。
30分ほど路上に立たされ続けた時、エディさんは警官らの口から、信じられない言葉が発せられたのを耳にした。
警官同士が、「住所が間違っていた」と言っているのを聞いたのです。
しばらくして、私に家の中に戻るよう言いました。家の前に立っていた警官に「住所が間違っていますよ」と言ったら、彼は「間違えてなどいない!我々はプロだ!!黙って家の中に戻れ!!」と怒鳴られました。
また、武装警官は部屋にいる15歳の息子にまで、銃を突き付けて尋問したのです。
更に、私が飼っているジャックラッセル・テリアとチワワのミックス犬の姿を見て「犬がいるぞ!!」と叫んだので、私は飼い犬が撃たれるのではないかとハラハラしました
後にハートフォードシャー州警察は、エディさんが聞いた通り、襲撃する容疑者の住所を間違えたことを明かした。
ナイフを所持した男が、人質にナイフを突きつけて拘束しているという情報を得て、駆け付けました。こうした状況では、公共の市民の安全が最優先事項なので、一刻を争う事態でした。
しかし、結局住所間違いで無実のエディさん宅を襲撃。この大失態により、肝心の容疑者は逃走したという。
突然、自宅を襲撃されただけでなく、目の前で銃を突き付けられ容疑者扱いされたことが、やはり相当なトラウマとなってしまったようで、エディさんはハートフォードシャー州警察に対して法的措置を検討していると話している。
Armed police raid WRONG house & drag terrified man out in his boxers
いつどこで何が起こるかわからない世の中だが、大勢の武装警官が突然家にやってきて、銃を突きつけられたら私なら気絶できる自信あるな。
written by Scarlet / edited by parumo
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