コナミデジタルエンタテインメント&ストレートエッジが手掛ける、メディアミックスアイドルプロジェクト『シャインポスト』のユニット“TINGS”のキャストである鈴代紗弓(青天国春役)、蟹沢萌子(玉城杏夏役)、夏吉ゆうこ(聖舞理王役)、長谷川里桃(祇園寺雪音役)、中川梨花(伊藤紅葉役)の5人が、11月21日に東京・YOANI Live Stationで1stミニライブイベント『TINGS LIVE JOURNEY ep.00 ~Prelude~ Mini Live Event “Wanna be your SHINEPOST!!!!!”』を開催。高い競争倍率を勝ち抜いたファンが会場に詰めかけ、思い思いのペンライトを掲げて5人の船出を応援した。

【写真】『TINGS LIVE JOURNEY ep.00 ~Prelude~ Mini Live Event “Wanna be your SHINEPOST!!!!!”』の様子

・小説に出てくるステージをイメージ

 声優だからこその多彩なボイスを使った鈴代と夏吉の影ナレで、開演前から会場を沸かせたイベントは、1曲目から初披露となる「TOKYO WATASHI COLLECTION」でスタート。同曲は、女の子らしい甘辛な心理を表現した歌詞と、シティポップを彷彿とさせる軽快なサウンドを聴かせる爽やかなポップナンバー。振り付けには、あごに指をかけたり、手でハートを作るなどキュートなポーズが満載で、歌とダンスの両面でファンを楽しませた。

 先月開催されたお披露目イベントから1カ月、この日を心待ちにしていたという5人。「有観客だし歌って踊るのは久々だから、ドキドキしています」と言う鈴代。蟹沢はライブタイトルの“Prelude”の意味に触れ、「TINGSの前奏曲である今日という日を、皆さんと素敵な時間にしたいです」と、嬉しそうな表情。夏吉は「お客さんとの距離がすごく近く、皆さんの視線と熱気を感じます。一緒に楽しいライブを作りましょう」と、やる気十分といった様子。長谷川は「まだ緊張していますけど」としながら、「いろんなことを忘れて楽しめる時間にしましょう」とコメント。そして中川は、「会場の皆さん、配信をご覧の皆さん、最後まで一緒に盛り上がりましょう」と、配信を観ている視聴者にも語りかけた。

 「駆け出しのアイドルユニットです」と、“TINGS”について説明した5人。メディアミックスプロジェクトの一環としてすでに小説が出ており、そのなかに出てくる楽曲も今後は歌う予定など、小説とのリンクを大切にして活動していくとのこと。そのリンクはすでに始まっており、この日のライブは小説に出てくる、観客30名の前でライブを行うエピソードとリンクさせたそう。30名を大きく上回る多くの観客が集まった嬉しさを爆発させながら、「ここが(小説の中に出てくる)ブライトステーションだと思って楽しんでもらえるように頑張ります!」とメンバー。今後は、もっと大きな会場にして行きたいと意欲を見せた。

 そんな小説に登場するTINGSキャラクターを紹介するコーナーでは、キャラクターと重ねながらキャスト5人の意外な個性も明らかになった。例えば鈴代はカレーが苦手で、逆に長谷川スパイスから作るほどカレーが好きということ。「(鈴代)紗弓ちゃんをカレー沼に落としたい!」と長谷川。キャラクターと同じ、お調子者と言われることがあるという夏吉。自分の名前(梨花)に梨の文字が付くことから、梨好きなキャラクターにシンパシー感じたという中川。そして蟹沢は、演じるキャラクターと同じで「私もギャグが好き」と話すと、メンバーから「聞きたい~!」とムチャぶりされて戸惑う場面もあった。

 そんなキャラクター紹介の後には、自己紹介曲「Be Happy Time!!」を初披露した。「クラップがたくさんある曲なので今から練習しましょう」と、まずはクラップの練習がスタート。メンバーが「ズンチャチャッチャ」とリズムを口ずさみながら手を叩き、それに合わせて観客も見事なリズム感で対応し、本番でも見事なクラップで5人のパフォーマンスを盛り上げた。楽曲はノリのいいロックチューン。1人ひとりが次々と入れ替わり、途中でセリフがあるなど、メンバーのソロがたっぷり堪能できる。観客はクラップしながらペンライトで声援を送り、TINGSの文字を体で表現する振り付けで会場が一体になり、最後はジャンプで曲を締めくくった。

・まるでホームパーティーのように親しみあふれたイベント

 イベントでは、蟹沢、長谷川、中川が、声優のレッスンを受ける風景に密着した映像も公開された。恥ずかしさに耐えられないといった様子で頭を抱えた3人だったが、講師を務める声優・岩男潤子からの「熱意ある魅力溢れる女の子たち。これからますます輝いて羽ばたいてください」との愛情溢れる応援コメントに感動で目を潤ませた。

 その後は、巷でも流行っているボードゲームのTINGS版『はあって言うTINGS』を堪能。様々な文言を指示されたキャラクターで表現し、観客が当てるという趣向。中川が見事な演技力で赤ちゃんの笑い声を表現したほか、鈴代は犬役を演じた経験を活かした「ごはんだ~!」の時の“ワン!”を披露するが、全力のあまりジェスチャーが入ってしまうというひと幕も。まるで5人のホームパーティーに参加しているような親しみ溢れる楽しさで、鈴代の「今の気分はワンダフルですな!」というオチに、観客は笑いをこらえるのに必死だった。

 ラストのパフォーマンスの前には、それぞれ思いをコメントした。「今日は皆さん1人1人のお顔を見ながらできて、本当に楽しい思い出ができました」と中川。長谷川は「皆さんにとって楽しい時間にしたいと思って準備をしてきましたが、私たちのほうが楽しい時間にしてもらいました」とコメント。「これから皆さんと私たちで、『シャインポスト』を作っていきましょう!」と、観客に呼びかけた夏吉。蟹沢は「これからも皆さんと最高の旅ができたらいいなと思いました」と、幸せを噛みしめている様子。そして鈴代は、「ステージは、観てくれる皆さんがいることで成り立つものだと実感しています。これから盛り上げていけるように、頑張っていきたいと思います」と、力強く語った。

 ラストに披露した「Be Your Light!!」は、TINGSの原点となる曲で「これからみんなで一緒に育てていきたい」と紹介。キラキラとした青春感のあるアッパーのサウンドで、駆け出すような振り付けに、前進する5人の気持ちが表現されていた。ステージを所狭しと動き回りながらパフォーマンスを繰り広げ、最後は5人で星の形を作るポーズで決めてくれた。

 アンコールでは改めて「TOKYO WATASHI COLLECTION」と「Be Your Light!!」を披露したほか、イベント第2弾を来春開催することをサプライズ発表。「え~!まさか~!」「びっくり~!」と口々に言いながら、驚きと嬉しさを観客と共有した5人。2022年夏にはTVアニメが放送予定とのこと。≠MEに在籍する蟹沢を始め、声優だけでなくアイドルや女優・タレントとしても活動するメンバーが在籍し、今回のイベントでもポテンシャルの高さを発揮したTINGS。今後の活躍と成長から目が離せないイベントになった。(榑林 史章)