子供が風邪を引かないように、車に乗せる前にフワフワのコートやダウンジャケットといった防寒着を着せることがある。しかしそれが最悪の結果を招きかねないことを、『The Sun』などの海外メディアが伝えた。
■厚着になる冬本番に盲点
気温がずいぶん下がり、小さい子供と車で移動する人は「寒くはないか」と気になることだろう。そのため、子供にダウンコートなど分厚い防寒着を着せて車に乗せる親も多くいるが、これが最悪の事態を招く可能性があるそうだ。
イギリスでセイフティエキスパートとして活動するマーガレット・ボルトさんは、「子供をチャイルドシートに座らせる前に防寒着を脱がせましょう」と提案。その理由に多くの親が「なるほど」と納得した。
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■気づかない意外な“隙間”
マーガレットさんは、フワフワの防寒着を着た幼児をチャイルドシートに乗せ、しっかりと固定する様子を動画で紹介。その後に防寒着だけを脱がせ、幼児の体とハーネスの間に驚くほど大きな隙間ができていることを指摘した。
これでは固定されているように見えるだけで、事故が起きれば大惨事になりかねないのだ。
■衝突事故が起きたら…
「防寒着を着た子をチャイルドシートに乗せても、交通事故が起きたら大変なことになります」「フワフワの部分が衝撃で圧縮され体とハーネスの間に隙間ができるので、子供の体はチャイルドシートから飛び出してしまうのです」と説明したマーガレットさん。
約48キロのスピードで走る車で衝突事故などが発生すると、子供はすさまじい勢いで前のめりになり、そのままシートから飛び出して頭から落下する。つまり、命を落としかねないのだ。
■注意すべき点
冬休みには、外出の機会もぐっと増える。寒さ対策だけでなく手間を省く目的で「フワフワの防寒着を着せたままチャイルドシートに乗せる」という親も多いのではないか。
しかし道路が凍結する日も増え、日は短くなる。特に年末にかけては交通量が増えることから、事故は多くなると言われている。
少し面倒でも、厚手の防寒着はいったん脱がせてからチャイルドシートに乗せる。それでも寒くないよう車内の温度調整に気をつけることで、子供の命をしっかり守るべきだ。
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