世界中には、"出る"と言われている建物はたくさんある。イギリスでは古い建物が多く幽霊スポットには事欠かないが、グラストンベリーにある1475年創業のジョージ&ピルグリムス・ホテルはその中でも突出している。
30人もの幽霊がさまよっていると言われている珍しい幽霊ホテルなのだ。
このホテルは、アーサー王にゆかりがあると言われる、グラストンベリー修道院に詣でる巡礼者のために建てられたものだが、修道院は現在廃墟となっている。
地元の人たちの多くは、● / image credit:ジョージ&ピルグリムス・ホテルの中には足を踏み入れようとはしない。それほどたくさんの幽霊が出る、ということなのだ。
イギリス、サマセットにある小さな町グラストンベリーににあるジョージ&ピルグリムス・ホテル / image credit:public domain/wikimedia
そのうちのいくつかの例をみてみよう。
まず目撃証言が多いのは、修道士の幽霊だ。とくに早朝、静まりかえった暗い廊下に現れるという。非常にエレガントな雰囲気の女性を伴っていることもあるらしい。
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何度もホテルを訪れている霊媒師によると、その修道士と女性は恋人同士で、死んでもなお、ホテルの廊下をさまよい歩いているのだという。
この修道士は恋愛スキャンダルのために、建物の地下室の煉瓦の壁に生き埋めにされたという説もある。
ホテル内のパブは、南西部で最古のパブとして知られている。
ここでも、犬を連れた女性が店を通り抜けるのが目撃されている。ひとりの男性が、犬を連れてパブに入ってはいけないと声をかけると、いつの間にか犬はいなくなっていて、女性は、幽霊の犬が自分についてきたと話したという。
そのほかにも、夜に大声をあげなら、廊下を行ったり来たりする人々の声を聞いたという宿泊客が何人もいる。廊下を調べてみても、誰もいないという。
最上階の部屋は、とくに幽霊が多い。"修道士の部屋"と呼ばれる部屋は頻繁に出るという。
この部屋に泊まった客は、テレビがひとりでについたり消えたりし、どうにも説明のつかないハープの音色が聞こえてきたり、夜にベッドのシーツが引きはがされたりしたという。
ホテルの女主人も、自分の居室で、椅子の上に置いてあったセーターが突然宙に舞い上がったのを、息子と共に見たという。
A Day Out To The George & Pilgrims - Glastonbury
これらは、ジョージ&ピルグリムス・ホテルの超常現象のほんの一部だ。30人も幽霊がいるのなら、こうした不可解な現象もとくに驚くことではないだろう。
References:A Haunted English Hotel That is Said to Have 30 Ghosts | Mysterious Universe / written by konohazuku / edited by parumo
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