セリエA第14節、サンプドリアvsエラス・ヴェローナが27日にルイジフェラーリスで行われ、ホームのサンプドリアが3-1で逆転勝利した。なお、サンプドリアのDF吉田麻也は35分から途中出場した。

前節、サレルニターナ相手に2-0の勝利を収めて連敗をストップした16位のサンプドリア(勝ち点12)は、9位のヴェローナ(勝ち点19)とのホームゲームで今季初の連勝を狙った。なお、前節ヒザのケガで負傷欠場となった吉田はベンチスタートとなった。

立ち上がりから相手にボールを握られて押し込まれる展開が続くサンプドリア。それでも、粘り強く守りながら要所でカウンターを繰り出していく。

徐々に試合が拮抗した中、サンプドリアアクシデント発生。接触プレーで足を痛めたフェラーリプレー続行不可能となると、35分に吉田がスクランブル投入される。

すると、結果的にこの選手交代が試合を動かすことに。37分、ヴェローナのロングボールを使った攻めからゴール前の吉田が相手の折り返しをはじき出すと、ペナルティアーク付近でこのクリアに反応したタメゼが右足のミドルシュート。このシュートに対して吉田、GKアウデーロがしっかりと反応していたものの、吉田の左足の内側に当たって大きくコースが変わったボールが左隅へ決まった。

吉田のクリアミスとも言える形で失点を喫したサンプドリアはすぐさま反撃を開始。45分にはカウンターの形からボックス左でカンドレーバのラストパスを受けたカプートに決定機も、ニア下を狙ったシュートはGKモンティポの足を使ったファインセーブに遭う。さらに、前半アディショナルタイムにはセットプレーから波状攻撃を仕掛けたが、ゴールをこじ開けることはできず。

それでも、後半も立ち上がりから攻勢を仕掛けるサンプドリアは51分、左サイドでヴェッレが正確なクロスを供給すると、ボックス中央のカプートが冷静に胸を使ってファーへ流す。これに反応したカンドレーバがピッチへ叩きつける右足のボレーシュートを左サイドネットへ突き刺し、2試合連続ゴールとした。

1-1のタイに戻った試合はここからよりオープンな展開に。59分にはボックス手前で仕掛けたシメオネが鋭い右足のシュートを枠の左下隅へ飛ばすが、ここはGKアウデーロがビッグセーブで阻む。

その後、互いに交代カードを切りながら勝ち越しゴールを目指して一進一退の攻防を繰り広げる。すると77分、サンプドリアは相手陣内右サイドで得たFKの場面で味方がズラしたボールをカンドレーバがゴール前に正確なボールを入れる。これに反応したエクダルがわずかにコースを変えたボールがゴール左隅に決まった。

カンドレーバの活躍で試合を引っくり返したホームチームは、86分にカプートとクアリアレッラの2トップを下げて守備的なカードを切り逃げ切り態勢に入る。88分にはボックス内でファラオーニに決定的なシュートを打たれるが、これはGKアウデーロの好守で凌ぐ。

すると、90分には自陣左サイドでのボール奪取からカウンターを発動すると、最後はボックス左でガッビアディーニのシュートのこぼれ球に反応したムッルが見事な左足のグラウンダーシュートを対角上のサイドネットへ突き刺し、直前に投入された2選手の絡みから決定的な3点目を奪った。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、後半の3ゴールで逆転したサンプドリアが今季初の連勝を飾った。

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