―[貧困東大生・布施川天馬]―


 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆東大生が考える「効率的な勉強の方法」

 皆さんは「勉強する」と聞いたとき、何を思い浮かべるでしょうか?

 静かな図書館で本を読んでいる人でしょうか。それとも、おしゃれカフェで音楽を聴きながらノートを開く人でしょうか。

 もしかしたら、「頭にハチマキを巻いて、机にかじりつくようにして勉強をする」なんて光景が浮かぶ人もいらっしゃるかもしれません。

「勉強」なんて、ほとんどの人がやったことがあるはずなのに、それぞれ違ったイメージが湧いてきます。勉強にはそれだけ多くのやり方があるということです。

 実際、僕が塾講師や家庭教師などをしている際、生徒に聞いてみたところ、本当に十人十色のやり方が出てきました。

◆「フォーム」を固めると勉強も効率が上がる

 それでは勉強の「一番効率のいいやり方」とは何でしょうか。これは意外と皆さん、答えられない人も多いかもしれません。

 僕は、何をするにしても、まずは基本となる型があるなら、それをマネしながら練習した方がよいと考えています。たとえば、野球であれば、理想となるフォームを確かめながら素振りを繰り返すように、自分の中に「一番いい形」があるかどうかで効率は大きく変わります。

 勉強についても、これは例外ではありません。でも、「勉強のやり方」の勉強なんて、なかなかできませんよね。今回はそんな「効率のいい勉強の方法」が書かれた本を3冊ご紹介します!

◆○『ドラゴン桜FFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』

古野俊幸著(日経BP)

 先ほど、僕は「勉強にはいろいろなやり方がある」と言いました。実はこれ、仕方のないことなんです。「効率のいい勉強法」というのは、勉強する人の性格によって変わります。

「じゃあ、どうやって自分に合った方法を見つければいいんだ!」と思われた方に朗報です。この本では、FFS理論(FFS=Five Factors & Stressの略語)というテストによって、自分にあった勉強の方法を診断してくれます!

 この『あなたが伸びる学び型』は、まず本に封入されているプロダクトコードを使って『FFS理論Web診断テスト』を受けるところから始まります。

◆「効率的な勉強の方法」は人それぞれ

 この診断では「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」の5つの要素を基にして、自分の性格タイプを教えてくれます。そして、本の中でそれぞれのタイプの違いや、各タイプに見合った勉強の方法などを学べるのです。

 自分はコツコツやっていけるタイプなのか、それとも〆切ギリギリにババっと全部済ませてしまいたいタイプなのか。ここを認識しているだけでも、ずいぶんと心持ちが変わってきますよね。

「勉強しても全然伸びない」という悩みは「勉強のやり方」があっていないことが原因かもしれません。一度、試しに自己診断してみてはいかがでしょうか?

◆○『学びを結果に変えるアウトプット大全』

樺沢紫苑著(サンクチュアリ出版)

 僕は、これまでにさまざまな生徒を見てきました。その中で「熱心に勉強しているわりに成績の伸びが悪い生徒」にはある共通点があることに気づきました。それは、「勉強=インプット」と思い込んでいる生徒です。

インプット」とは、「情報を見聞きして脳内に取り入れること」を指します。たしかに「新しいことを学ぶ」というならインプットだけしていた方が勉強になる気がしてきますね。

 しかし、実際はそうではありません。むしろインプット一辺倒になってしまう勉強は大変効率が悪い。僕の実感としてですが、アウトプットができるようになったときになって、初めて「伸びる」のです。

インプットだけでは成績は伸びない

 僕も受験生時代に伸びなかった頃はインプットばかりしていました。これが、「自分で自分に講義形式で説明のひとりごとを言う」というアウトプットを始めた途端に、どんどん成績が伸びていきました。

「説明」というアウトプット作業を通して、自分が理解しきれていないところや、覚えていないところが浮き彫りになりましたし、何よりこの作業自体が復習になったからです。

 この『アウトプット大全』には、「話す」「書く」を中心として、80個ものアウトプットの方法が掲載されています。

「学びを結果に変える」ためにはどのようなアウトプットを行えばいいのかが、その理屈とともに分かりやすく説明されているので、「アウトプットってナニ?」という人でも、すぐにチャレンジできるようになっています。

 学生はもちろん、ビジネスパーソンの方々まで、「努力しているのに伸びない」人ほどオススメの一冊です。

◆○『自宅学習の強化書』

葉一著(フォレスト出版)

 皆さんは「とある男が授業をしてみた」というYouTubeチャンネルをご存じでしょうか? 教育系Youtuberの先駆けである葉一氏によるチャンネルで、その丁寧すぎるほどに作りこまれた授業は学生のみならず保護者からも広く支持されています。

おいおい、そこは中学生高校生向けのチャンネルだろ。じゃあ、この本も中高生向けの本なんじゃないの」と思われた方、確かにそうです。

 しかしながら、「中高生向けの本」として見向きもしないのは、あまりにももったいない。この本で紹介している「勉強法」は学生のみならず、すべての「勉強する人」にとって共通の不変の真理を突いているからです。

◆「計画の立て方と消化の仕方」は学生も大人も一緒

 たとえば、第2章の「1人で乗り越えるための『計画の立て方』」。「志望校」「定期テスト」という学生向けの要素を取り払えば、大人でも使える「計画の立て方と消化の仕方」のわかりやすすぎる解説が出てきます。

「『テスト』という締め切り日を設定し、そこから逆算して、期日までにこなすべき勉強量を割り出し、計画を細分化していく」という流れは大人になってから仕事を進める際にも共通して使える考え方ですよね。

 この『自宅学習の強化書』のいいところは、中高生向けに書かれているので、大変読みやすいということです。大人向けの勉強の指南書ばかり見ていては、おそらく目に入らないであろう本ではありますが、中身は大人でも役立つものばかり。

 ここで一度「中高生向け」という部分には目をつぶり、「どうすれば勉強が報われるのか」を学んでみるのはいかがでしょうか?

◆忙しい人こそ「勉強の効率化」が必要

 大人になってから勉強する機会というものは、意外と少なくないものです。

 しかし、学生のときよりも時間も体力も余裕がないビジネスパーソンだからこそ、効率よく勉強したいですよね。

 今回、紹介した3冊はどれも大変読みやすい本ばかり。勉強について悩んでいる方は、ぜひ手に取ってみてください。目からうろこの黄金体験があなたを待っているかもしれませんよ。

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa

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