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 その少年はチキンサンドを喉につまらせ窒息寸前の状態だった。駆けつけた男性は少年を後ろから抱きかかえるように腕を回し、何度か突き上げながら拳で横隔膜を圧縮した。これこそがハイムリック法である。

 男性はハイムリック法について知ってはいたものの訓練を受けたことはない。にもかかわらず適切な処置で2回、少年の喉に詰まったもの完全に取り出すことに成功したのだ。

【画像】 喉にチキンサンドを詰まらせ窒息少年の少年を救助

Man Saves Boy's Life Choking at a Restaurant

 アメリカ、ウィスコンシン州の地元のレストランでの出来事。厨房にいたその少年は、チキンサンドをのどに詰まらせ、窒息寸前の状態だった。

 その様子に気が付いたスタッフの男性、ジョセフ・ラインハートさんはすぐさま少年を抱きかかえるようにしながらハイムリック法を行った。

 ハイムリック法は、腹部突き上げ法とも呼ばれ、喉に異物を詰まらせた患者を救命する応急処置である。

 患者の後ろに立って腕を回し、手を腹部に当て、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げ横隔膜を圧迫する。この刺激により肺が空気で押され、成功すると気管から異物を取り除くことができる。

 ラインハートさんは少年を抱きかかえるようにし、何度か上下に揺さぶった。

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 すると1個目のチキンサンドが飛び出した。だがこれですべてではなかったようで、まだ少年は苦しそうだ。

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 そこで2度目のハイムリック法を行う。

 2回目はなかなか詰まったものがでてこなかったようで、何度も上下に突き上げていった結果、ようやく2個目の破片が出てきた。(動画再生後0:05と0:24で食べ物が吐き出される様子がわかる)

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 これで詰まっているものを全部吐き出すことができた。その一部始終は監視カメラに捕らえられており、ラインハートさんがいかに適切な処置を行ったかが分かる。

 とても手慣れているように見えるが、ラインハートさんはこの方法を知ってはいたものの、適切な訓練を受けたことは一度もないというから驚きだ。

 日本ではお正月に餅を喉に詰まらせがちだ。もしもの時に助けてあげられるよう、ハイムリック法(腹部突き上げ法)を以下の動画で学んでおこう。

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窒息に対する応急手当(成人・小児:腹部付き上げ法)

 
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喉に食べ物を詰まらせて窒息寸前の少年が、ハイムリック法で男性に助けられる