女優の新垣結衣が、2022年7月公開の映画『GHOSTBOOK おばけずかん』で4年ぶりに映画出演を果たすことが分かった。山崎貴監督と映画『BALLAD 名もなき恋のうた』(2009年)以来、2度目のタッグを組み、城桧吏をはじめとする生徒たちと不思議な世界に迷い込む小学校教師を演じる。

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 原作は、「大人が知らないベストセラー」として知られ、全国の小学校の図書室で人気でなかなか借りられないという、「おばけずかん」シリーズ(講談社)。“どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん”を手に入れた子供たちを待ち受ける、数々の試練、新たな出会い、そして別れ――。圧倒的なVFXで映像化される「ゴーストブックの世界」を舞台に繰り広げられる手に汗握る冒険と、子供たちの成長物語を、『ALWAYS 三丁目の夕日』『DESTINY 鎌倉ものがたり』の山崎監督の手で実写化する。

 本作の主人公となるのは、総勢500人以上の中からオーディションで選ばれた運命の子供たち4人。「おばけずかん」を手に入れたことで、おばけの住む不思議な世界へと迷い込んでしまう少年・一樹を演じるのは、是枝裕和監督の『万引き家族』で主人公一家の息子役を務め一躍注目を集めた城桧吏。実写映画『約束のネバーランド』や『都会のトム&ソーヤ』など、話題作への出演も相次ぐ城が、気弱だが、願いごとを叶えるためにあきらめずに奮闘するまっすぐな少年を瑞々しく演じる。

 城は初めての山崎監督作品への出演に緊張していたというが、「監督や周りのスタッフの方々が、とても優しく話しかけてくれて毎日が楽しい撮影でした!」と振り返る。「共演者のみんなとも、撮影の合間に読み合わせをしたり、ここのシーンをどう動くのかなどを一緒に考えたりもしました。クランクアップの時に新垣結衣さんが1人ずつお手紙を書いて下さって、とても素敵で優しい方だと感じました」とコメント。

 一樹と共に不思議な世界へ迷い込んでしまう仲間には、ドラマ『テセウスの船』(TBS系)で話題を集めた柴崎楓雅、本作が映画デビューとなるサニーマックレンドン。不思議な世界で一樹たちと再会する同級生には同じく本作が映画デビューとなる吉村文香が選ばれた。

 そんな一樹たちが通う学校に代理の先生としてやってきた教師・瑤子先生を演じるのは、『劇場版 コード・ブルードクターヘリ緊急救命‐』(2018年)以来の映画出演となる新垣。本作では、軽い気持ちで担任になったものの、ひょんなことから一樹たちと共に不思議な世界へと迷い込んでしまう先生を茶目っ気たっぷりに演じる。

 新垣は「コロナ禍での撮影ということもあり現場では新しい規制も多く設けられていたので、大人だけでなく子供キャストの皆さんは特に戸惑うことも多かったのではないかと思いますが、そんな中でもそれぞれが個性豊かに一生懸命に撮影に挑んでいました」と子どもキャストの頑張りを称える。また、「山崎監督の作品には2度目の出演となります。現場では、よく虫を捕まえていたり他愛もないおふざけをしたり、どのキャストより子供らしく感じられる瞬間もありました。そんな方だからなのか、山崎さんの作品ではいつも子供の心情が印象的に描かれているような気がします」と監督の印象を明かした。

 また、神木隆之介が、子どもたちが「おばけずかん」を手に入れるために訪れた古本屋で出会う謎の店主を演じる。神木は「『子供たちに試練を与える存在』という謎が多い役柄で、演じていて楽しかったです。次世代を担っていく子供たちと共演して、彼らが映画を通して何かに向かって挑戦していくパワーをすごく感じることができましたし、僕もたくさん刺激を受けました」と語っている。

 今回のキャスト解禁に合わせて、ティザービジュアルとティザー映像も公開された。ティザービジュアルは、月夜の下、白い布を被ったおばけが「おばけずかん」に手をかけて「その本を開いてはいけない―」という言葉を投げかけてくる、思わず引き寄せられてしまうような魅惑的なビジュアルとなっている。

 同じく解禁となったティザー映像では、「おばけずかん」を開いたことで巻き起こる摩訶不思議な出来事が次々と登場。山崎監督の代名詞とも言えるVFXを駆使し、自在に動いて次々に姿を変える家や、学校から立ち上る巨大な空間に向かう一樹たちといった迫力のある映像がふんだんに使用されている。そんな中、傷だらけの姿で「ここは現実の世界?」と呟く瑤子先生や、「ずかんの試練、自力で乗り越えないとな」という意味深な言葉をつぶやく店主の姿など、今後の展開が気になる映像に仕上がっている。

 映画『GHOSTBOOK おばけずかん』は2022年7月22日公開。

映画『GHOSTBOOK おばけずかん』ティザービジュアル (C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会