アメリカの航空会社では、ペットが一緒じゃないと精神的に不安定になってしまう乗客に限り、申請書を出せば、動物の機内搭乗を無料で認めている。
こういった動物は「サポートアニマル(感情支援動物)」と呼ばれ、犬や猫はもちろん、ポニーやアヒルなど様々な種類の動物が持ち込まれる。
ただし最近では動物の機内持ち込みによるトラブルにより、規制が強化されている。そんな中、デルタ航空の機内に猫の持ち込みを許可された女性乗客が、座席で猫に自分の母乳を与えていたという仰天ニュースが報じられた。
11月23日、SNSでシェアされたパイロットから送信されたとみられるメッセージがSNSで拡散された。
そのメッセージは、航空機通信アドレス指定報告システムからのもので、ある女性乗客がアトランタ行きのデルタ航空DL1360便内の座席で、猫に自分の母乳を与えている姿が目撃されたというものだった。
メッセージは、このように記されてある。
・合わせて読みたい→飛行機の中にアヒルが!?このアヒル乗客の唯一無二の心の友だった。
Someone just texted me this… what the actual hell? pic.twitter.com/B0ri97fh2D
— Ryan Spellman (@JustJettingThru) November 23, 2021
座席13Aの乗客が、猫に母乳を与えているとのこと。FA(客室乗務員)が止めるよう注意するも乗客は聞かず。猫をキャリーケースに戻すことも拒否。
また、機内の客室乗務員の話によると、その女性は行為を中止するよう度々乗務員から注意を受けたにもかかわらず、聞く耳を持たなかったようだ。
そのため、乗務員から報告を受けたパイロットが、着陸後に女性に注意を促すよう地上のデルタ航空職員を派遣することを要求するためにメッセージを送信したということだ。
トラブル多発により動物の機内持ち込み規制を強化
これまでアメリカでは申請書を提出すれば、乗客の精神的不安を癒すために、様々な動物がサポートアニマルとして、機内に同乗することが許可されていた。
サポートアニマルは、飼い主のPTSD(心的外傷後ストレス障害)や不安神経症、うつ病などを緩和してくれることはこれまでの研究から明らかになっている。
しかし、機内でトラブルとなるケースも多く、近年では持ち込み可能な種が制限され、航空会社によっては同伴自体を禁じているところもあるという。
デルタ航空では、過去数年間に感情的サポートをする動物に関連する問題が84%も急増していることを報告しており、介助犬を除き、規制を強化することを余儀なくされているといった状況のようだ。
今回、猫を機内に同伴した女性の詳細は明らかにされていないが、再び物議を醸す結果となったことは間違いないようだ。
References:Female passenger reportedly breastfeeds cat on Delta flight - NZ Herald / written by Scarlet / edited by parumo
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